日本ピアノ調律師協会関東支部《和音倶楽部研究会》その2

昨日の 続きです

こちらの写真のピアノは 如何にも古いことが、 お分かり頂けると思います。

さて こちらの写真のピアノも 上の写真と同じピアノなのですが、 何故故に 2枚を並べたのでしょうか〜!?

角度を変えて 撮ったものが、 この写真です。   よく観ていただくと グランドピアノの 弦の上に 蓋のような物が、 被せられています。
此れは 蓋ではなくて 《 響板 》 です。  勿論、 一般的な グランドピアノの様に 弦の下側にも 響板 はありますが、 《 二重響板 》 と言って 共鳴体が もう一枚有ります。  一見、 弦の上に 蓋を被せると 音が小さくなってしまう様に思われますが、 フレームに 金属のプレート状の 支えが数箇所に植え込まれていて その上に そっと乗せられている 響板 には 弦振動が、 ちゃんと伝わって その震動を 増幅させて スピーカーのコーンの様な役割をしています。  弦の上の 響板 を持ち上げて仕舞うと 音量も 音質も 音色までも 変わって  違う楽器の音を聴いているかの様に その差は大きいです。  1840年製造の プレイエルです。  ショパンの愛したピアノと言われています。  

ショパンの 写真です。


そして こちらの写真の一番左端の 老婦人は モーツアルトの悪妻として有名になった コンスタンチェの生前のもので 亡くなる半年前の78歳で 撮られたものだそうです。



こちらのピアノ!?は 手前の 本来は鍵盤が有る位置に 丸太ほどのバレルがあって 此処に 10曲分のピンが植えられており 原理的には オルゴールと同じです。  ジュークボックスと同じで 脇に有る大きなハンドルを回して準備をしてから コインを入れると 1曲ずつ 奏でられます。  10曲を聞き飽きると この巨大なカフスとは呼べないバレルを ヨッコラショ! と 出し入れするそうです。

フランス製で 一応の曲名は書かれているそうですが、 実際の演奏を聴くと この様な パーカッションなども備わっているので 参加者の誰一人として 曲名を当てられた人は居らず…(汗)”
  

こちらは 私好みのピアノですが、 同時に リードオルガンも奏でられる優れものです!  中を見たかったんですが、 蜀台や パネル類がゴッツイので 後日 改めて伺った時にでも ゆっくりと 拝見しようと 思っています。
ピアノのタッチで リードオルガンが弾けるので  ピアノ弾きとしては 嬉しい楽器です〜♪


そして こちらは アメリカ人好みの トイピアノ の最も大きな物だそうです。  右脇に 小さなアップライト型の トイピアノがありますが、 此れも 決して小さいとは言い切れないサイズでは有りますが、 その大きさの比較にはなるかと 思います。   この巨大トイピアノの音は 近々発売のCDにも 収録されているそうです。