ブランド名の謎解きの楽しみ

mukku38682010-11-02


昨日の夕方 八ヶ岳の頭を 黒く重たそうな雲が、すっぽりと覆っていて 裾のでは 雨がパラパラと降る程度でしたが、土砂降りだったそうです。    「 今朝方 雪に変ったんだな… 」と 山を見上げました。


その昔 国産のピアノのブランド名だけでも 数え切れない程 ありました。   有名作曲家や 演奏者の名前を付けたり 海外有名ブランドのスペル違いの 同じ読み方のブランド名を付けたり 微妙に違う読み方で 外国風の名前を付けたり。  勿論、製作者の 日本名をそのまま付けたり。 

彼是 お付き合いが、数年になる 【 G. KALLMANN 】 は ピアノが、未だ珍しかった うん十年前に 何処かの山の上のお寺から 譲り受けたピアノだそうです。    どうして その山の上に有ったのか!?  何故、それを譲って頂いたのかは 段々と あやふやになりつつあるこの頃ですが、出逢った頃は 調律も 整調も 狂ったままながら 弾き続けられていたので お陰で 音の響きは 保たれていました〜♪
お話や 材質などから 大体の製造された年代は 割り出せましたが、 西ドイツ製の 【 GORS & KALLMANN 】なのか!?  その昔 韓国で作られていたと言う 【 G. KALLMANN 】 なのか!?  国内で 作られていたと言う 【 KALLMAN 】 とは違うようですし エンブレムを生字引の師匠達に   見て頂いて 詳細を確かめ様としては居ますが、 見当はつきましたが、本当の事は なかなか…。


第二次大戦頃までの 諸外国の 艦隊には、 艦長の家族用に 又 船員達用のジュークボックス (今で言う カラオケセット )代わりに 数台のピアノが、載せられていたそうです。   佐世保や 横浜などの 艦隊が入港する港町の 裕福な方々は 偶々、日本に着いたピアノを 譲り受けたそうです。   その様にして 日本ヘ着いたピアノ達が、ご近所の 別荘には 何台か 置かれています。   このピアノも 元々は そんなプロセスのピアノのようです。  

細部には さり気無い装飾が、施されており 前パネルには 飾りが付けられています。   木目を生かした 美しいデザインです。
今は、コーラスや 弦楽何重奏団の 練習伴奏に 使われています。   独特な 温かみのある音は とても心地好い響きだそうです〜♪


お話を伺うだけでも 遠路遙々と 数回の移動(少なくとも6〜7回)を ピアノと共にして来た 丸椅子です。   座り難い… 等の理由から 製造されなくなってしまった 丸椅子ですが、 古いピアノには とても似合うものです。   しかし 新しく製造されても 体重を支える 回転部分の破損が、 生じて 直ぐに 製造中止になってしまいます…。    偶々 師匠達が残して下さった 年代物の 丸椅子が、私の手元に 数脚あって 用途に応じて 使っています。
昔の 職人達のデザインセンスや 鋳造と ネジの金属加工職人の 技術の高さを 改めて感じます。