和の音 その1 【 高福寺 】

mukku38682010-11-08

ここの町とのご縁は 早いもので 彼是、30年余りになりました。   初めて来た時には 中央高速自動車道路が、途切れ途切れの開通で 国道や バイパス道も 一部 砂利道だったり…。  自ら 運転免許を取った数日後には、その高速道路を  毎週の様に 往復し始めていました。   

毎朝 6時になると  『 ご〜〜ん ご〜〜ん ご〜〜ん ・・・』と 鐘を突く音が、聞えてきます。   ご近所の 曹洞宗 【 高福寺 】の お努めです。


このお寺には 朝の 《 時 》を告げる 鐘の他に 【 百八つの鐘 】が、あります。     除夜の鐘で 百八つの煩悩を払う為に 《 釣鐘 》を突く様に 百八つ並んでいる 《 小さな 釣鐘 》を 突くことが出来ます。    九つずつ並ぶ 釣鐘の間には 十二支の干支が 祭られています。
大きな 釣鐘は 12月31日のみ 突けますが、 この小さな鐘は 1人で 百八つを いつでも突くことが 出来ます。   サイズが小さいので 高めの音が、響き渡ります。   勿論、大晦日に 大きな 釣鐘を 突いてから  住職が、1本1本 《 福 》の字 を書かれている 木槌で こちらを突いて その木槌を 《 お守り 》として 持ち帰えります。

            

本堂の 手前には 【 水琴窟 】があります。   柄杓で 水をすくって流すと 何とも言えない 独特な音が、響きはじめます。
その工法は 江戸時代に考案されたそうで 地中に 瓶を逆さまにした状態のものを 埋め込んで 適度に溜まった水の上に 『 水が、滴る音 』を 瓶の空洞を利用して 反響さて 楽しむものですが、 その瓶の形状も 《 釣鐘型 》が、より好く響いてくれるそうです。
《 和の音 》として一緒に 【 鹿威し 】の写真を〜 と 所在を思ってみましたが、高地寒冷地なので 一般的には 鯉などを飼う池も 空池で 庭造りをしているお宅も多く その様な物は 珍しい事を思い出しました。   凍結の季節には 目で楽しんでいます。