水の流れ〜 水の音〜♪

mukku38682010-11-09

昨日の 【 水琴窟 】の 水の音のついでに〜♪
弥生時代から続く 日本の農耕文化の支えは 豊かな水資源が有ったことが、大きいでしょう。山々の 《 沢 》伝いの 八ヶ岳の 赤岳山頂から ある一定の 何十kmと決まった距離に 縄文・弥生時代の遺跡が、点在しています。   これは 『 信仰として 赤岳を祭っていた 』と言う説があります。  そして その沢の水は 諏訪湖へと流れ込み 天竜川へと 姿を変えます。  どうどうと 諏訪湖から流れ出す 天竜川の始まりに当たる 湖畔の公園に 【 水五訓 】の碑が、あります。       

水五訓 】は 福井県に在る 曹洞宗総本山・永平寺掲示されてあるそうです。   少し前ですが、映画 【 禅 】で 取り上げられた お寺です。  昨日、ご紹介しました《 高福寺 》も 曹洞宗です。 この水五訓は 《 豊臣秀吉の知恵袋 》 と言われた 【 黒田官兵衛黒田如水)】 の教えだそうです。 58歳まで生きた官兵衛の号は 《 如水 :水の如く 》という意味から名付けたもので 播磨姫路城主・黒田美濃守職隆の長男として姫路城で生まれ  信長の命を受けて秀吉の中国征伐に従軍し 秀吉の軍師として戦勝に貢献。  秀吉の元で 和歌を 細川幽斎(藤孝)に 茶の湯千利休に学んだそうです。   築城の名手であり、息子・黒田長政と共に 筑前福岡城を築城し 《 黒田節 》で有名な 福岡・黒田家の家祖となったそうです。

水五訓(水五則)
 一つ、自ら活動して他を動かしむるは 水なり
 一つ、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは 水なり
 一つ、常に己の進路を求めて止まざるは 水なり
 一つ、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは 水なり
 一つ、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり                          雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を 失わざるは 水なり
人の生き方に 重なる教えとして 各地で伝えられているそうです。



この夏、2回程 石川県金沢市に在る【 兼六園 】を 訪れました。  両日共に暑い日で 江戸時代から 《 造園 》として 人工的に作られた 池の水面の輝きと そこから流れ出る小川は 滝となり また、噴水となり 目を楽しませてくれました。  そして その音は 暑い日差しの下ではとても心地好いものでした。

園内の噴水は、『 日本に現存する最も古い噴水 』であると言われています。  これより高い位置にある 園内の水源、霞ヶ池から石管で水を引き 水位の高低差だけの 位置エネルギーを利用して 水を噴き上げさせています。  その為 水が噴き上がる最高点は ちょうど霞が池の水面の高さに相当するので 季節によって高さが 変るそうですが、 その 《 しぶき 》や 音も 古の人々の心を 楽しませたことでしょう〜♪