懐かしい YAMAHA 【 CP60 】 です!

mukku38682010-11-10

鍵盤楽器が、沢山並ぶ向こう側で こちらを向いてる小さめの鍵盤楽器が、【 CP-60 】という電気ピアノです。 (上のパネルは外してあって 内部が見えています。)
1970年代に発売された ミニグランド型の 【 CP-80 】の アップライト版として その小ささが、画期的な楽器でした。    その頃には 丁度、シンセーサイザーも 可なり小型化して それでも海外へ長期旅行に行く様な姿で 姉が、持ち帰って来た日を懐かしく思い出します。



その機構は アップライトピアノと ほぼ同じで 本数が、少な目の弦を 振動させて それを響板を使わずに 電気的に拾って増幅させるものです。   コードで 様々な機材に繋ぐ事が出来るので 今のような電子ピアノに近い音を 作り替えることが、出来ます。
コンパクトにする為に 《 スピネット型アクション 》 と言う 鍵盤の高さよりも低い位置まで ストン!とアクションを 落とした様なタイプの物で 更に 鍵盤部分が、パタン!と 下に倒せて ほぼ四角い箱状態になります。   外装もピアノとは 全く違って簡単な作りで シンプルです。

同じ頃には 本格的アップライト型の物も 他社から売り出されて居ました。   こちらは スピネットアクションでは無く 1音に1弦でしたが、見た目にもアクション機構も 普通のアップライトピアノの 背が低い物と同じでした。


写真の“上”の工具は 普通のアップライトピアノの 《 整調 》 に使うものですが、これだと 鍵盤部分より下に落ち込んで 複雑になっている スピネットのアクションは 整調できないので 写真“下”の象さんの鼻の様な 長くして 形も変えたものを必要とします。

師匠の1人が、昔 愛用していた アップライトピアノの スピネット用の 《 整調 》で必要な 工具を譲って下さった物を スピネットが少ないので 使う事も少ないのですが、《 御守り 》 の様に 調律鞄に入れて 持ち歩いています。   自前の工具は 加工はしたものの 頂いた物の方が、工具製作の職人の知恵もあって 比べると 使い易くて 助かります。
細かな調整をする為に 金属の先端部分が、加工されてあり 柄の部分は ご自分で作られた物ですが、 更に自分の手に馴染む様に 少しずつ加工しています。    その工具の加工も 楽しみの一つですし 現場で より早く作業が出来る様に 急遽、加工することもあります。

YAMAHA 【 CP-80 】も 【 CP-60 】も 製造期間は 短く、 クラビノーバ(YAMAHAの商品名)等へと 取って変わりました。

それでも この 【CP-60 】は 今尚、現役で 調律しています♪〜θ(^0^ )