スピネット型アッフライトピアノ

mukku38682010-11-12

今時の 一般的なお宅の 玄関のドアを 開けて お邪魔すると  そこでは お祖父さんの作品の 《 昭和の職人技 》 が、出迎えてくれました!    お宅の内装も 今時の一般的なデザインの中に はまる様に サイズを 手直しされた 《 欄間 》 なども 江戸時代から受け継がれてきた お祖父さんの 《 もの作りの技 》が、 違和感無く 今も息づいていました。
数々の作品と共に ずっと前から其処に居たかの様に そのピアノは 在りましたが、 ちょっと Old ながら 少し前に トラックに乗ってやって来て 家族となったばかりの ピアノでした。


1965年に造られた 【 スピネット型 】の 小さな 紅いピアノです。                    一昨日の 《 YAMAHA CP-60 》と 同じ アクションの型です。


普通の 《 アッフライトピアノ 》 は 鍵盤の上に アクションが乗った構造になっています。        しかし この形は 高さを低くする為に 鍵盤と弦の間に アクションを嵌め込んだ設計です。     鍵盤の向こう側に アクションが、あります。


アクションの上から 覗きこむと 何となく違うのかな〜!? と 思いませんか?



写真の上の辺が、鍵盤を支えている 《 棚板 》 に当たりますが、 その棚板の下に アクションが、見えます。    鍵盤からの力を 割り箸が並んだように見える 《 アブストラクト 》 と言うシステムで伝えます。

このピアノは《 アブストラクト 》の部品が木製部品で造られていますが、 過去に造られていたピアノですが、今でも現役で弾かれている アメリカ【 ボルドウィン 】のスビネットは 加工がし易いスチール部品を 使っています。
背が低い 小さな スピネットとは逆に 背が高いタイプのアッフライトピアノは この技術と同じ様な木製部品を使って 特殊な《 プロロング 》と言うシステムで 鍵盤から高い位置にある アクションへ力を伝えます。   背高のっぽの《 プロロング 》のピアノは 後日 改めて ご紹介します。


今 このピアノは 2人のお嬢さんが、それぞれのペースで 弾いて下さって 目を覚まし 再び 響き始めました♪〜θ(^0^ )
お祖父さんの 作品の様に いつまでも ご家族のそばで 響き続けますように。