二胡による おもてなしコンサート♪

mukku38682010-12-04

昨年のコンサートに続いて 長野県岡谷市に在る 《 カノラホール 》小ホールにての【 劉 鉄鋼(りゅう てっこう)と仲間たち 二胡による おもてなしコンサート 】の 調律に伺いました。
劉 先生は 中国黒龍江省ハルピンご出身で ハルピン師範大学音楽教育学部 卒。 2003年に来日され 日本二胡学会理事を務められています。 長野県内での 劉先生の生徒さんは 80名程 いらっしゃるそうで その内の50名程が、参加されました。

二胡 】は 東洋のヴァイオリンとも呼ばれる 1500年の歴史在る中国の民族楽器です。  シンプルな構造ながら 独特の深みの在る美しい音色です。   蛇の皮が、張られていますが、鱗の形の整った物の方が 美しい音色を出せるそうです。
その独特な音色の民族楽器と共に ハープの【 アルパ 】 【 三弦 】 【 尺八 】 【 ハーモニカ 】 【 ギター 】 【 パーカッション 】 そして 平均律の 【 ピアノ 】での コンサートでした。   これらの 様々な楽器を どの様に響き合わせるか!?  ピアノの調律のピッチ(基音#49AのHz)を 先生方が 思案されて 決めました。  しかし それぞれの楽器の音の質も ボリュームも PAさんが、音をマイクで拾って バランスを取って下さいますが、 全く違うので ピッチが固定されている楽器たちと 変えられる楽器のピッチを調整して ピアノも弾き方を工夫されました。  

ナレーションと共に 《 さとうきび畑 》から始まりました。   日本の馴染み深い曲や ジブリもののけ姫 】、《 エーデルワイス 》 《 アメイジング グレイス 》  フォスターの《 故郷の人々 》 そして 二胡ならではの中国の名曲が、 次々と披露されました。  ギターの柿澤先生の伴奏は お国柄の違う 弦楽器のハーモニーが、 引立たせられ ビックバンド Jazz 仕込の 大島さんのパーカッションは 演奏にエネルギーを注がれていました。
劉先生と Jazz ピアノ奏者の越智先生との共演の 日本語訳すると《 競馬 》という曲は 【 二胡 】ならでは の 楽器の特徴を生かして 乗馬・馬術をたしなむ者としては 本物の 馬 が、いななく様子や 走る姿そのものを 観ているかの様で 独特な空間が、創り出されました〜☆    序でに〜 越智先生の伴奏はユニークで 曲のアレンジをされていますが、チャレンジャーでも在って リハーサルと違う弾き方をし始め 何事も無かったかの様に 二胡奏者の皆さんを支えられました。( 劉先生は 思わず笑い出されていましたけれど〜)   劉先生の演奏は ピアノとのハーモニーを響かせる時と 民族音楽としての 【 二胡 】 の響きを大切にされる時が、その時々に変えられて 演奏されます。


アンコール曲最後の曲は 皆さんの演奏と共に 満席の会場の皆さんで《 ふるさと 》の合唱を楽しませて頂きました〜♪
出演者の皆さんの記念に ご家族の皆さんが、ハイテクなハイビジョン機材で DVD製作用の録画・録音もされていました!  皆さんで作り上げる アットホームな 素敵なコンサートでした!!
改めて思いましたが、自分が調律したピアノで 音楽・メロディーと言う 目に見えない物ながら 形と成って響き渡る時は 嬉しい瞬間です。  『 もっと弾いていたかったよ! 』と そして それぞれの楽器の個性や特徴を生かせた ピッチ設定のお手伝いが出来て ピアノよりもボリューム負けする 二胡も 『 弾いてて 音が浮き上がる感じ! 気持ち好いよ! 』と 言って頂けて 嬉しく思い 本当に 調律師 冥利な言葉を頂きました。
演奏者の皆さんが、その様に感じて下さいながら 奏でられた音楽は きっとご来場になられた お客様の心に 様々な形となって 届いている事と思います。
演奏者の皆さま ご来場のお客さま スタッフの皆さま 有難うございました。