自分のピアノを持つ♪という夢

mukku38682010-12-06


すっかり葉が落ちてしまったものの 白樺林のその白い幹は 冷えて澄んできた 青空に生えます! こんな風景の中に 夢に想い続けてきた 《 自分のピアノ 》 を 85歳にて 購入されて 楽しまれている方が、お住まいです。
【 SCHWESTER 】の モデル《 No. 57 》 です。  木目の美しさを生かした 木工細工の細かな デザインの アップライトピアノです。

【 シュベスター 】は 1929年に《 協信社 として東京で創業・製造が開始されました。  ドイツ語で 《 姉妹 》を意味していて 会社創立当時は 女性が多く弾かれていた事もあって 優しい名前を ブランド名として採用したそうです。  主に 調律師 を介して 販売された ブランドです。
現在は 《 シュベスターピアノ製作所 》  http://www.piano-it.net/schwester/    として 静岡県で製造されています。  調律 を 勉強し始めた 学生時代に お邪魔をした事がありますが、 昔ながらの ハンドメイド で 丁寧に創られていました。  

デザインは 木目を活かし 独特のラインで 美しく仕上げられています。    そしてその音は 試行錯誤を重ねて 他社のブランドには無い 華やかながら 深みの在る音色です。  材料の選定・製造そのものがユニークで 特徴を 書きだすと 限がありません。  調律 をする際にも 個性的な クセの様なものがありますが、音律 のバランスが整うと とても美しく響きだします。   

自社ブランドは 勿論の事ながら 他社の ブランドを オーバーホールして貰った ピアノを 何台も メンテナンスをさせて頂いていますが、 年数が経って 大人しくなってしまったピアノでも その落ち着きを生かしたまま 新品のピアノとも違った 響きを取り戻しています。  ピアノに触れられている時間が、自然と長くなられた お客さまも 少なくないです。  今は 製造されていない ハンドメイドで創られた 大人の方が 好まれる場合が多い 他社ブランドを オーバーホールした ピアノを 当時 小学生だったお嬢さんが、 気に入って 朝の5時には 先ずピアノを磨いてから弾き始め 学校から帰ると ピアノ以外の習い事の前に 弾いて 寝る前にも 弾かれる生活を 送られています。  直ぐ、ご近所のお宅では 幼い頃に弾かれていた経験のある お母さんが、 小学生の お子さん方の為に ピアノを選びに行った際に 弾き比べて 年代も 様々なブランドの 1台1台の音の違いに驚かれて 《 シュベスター 》を選ばれました。
そんな風に 命 を吹き返した ピアノを お子さんが、弾いて下さる姿は 新しいピアノに 向かう姿とも違った 喜びを感じます。  自分の耳と 心で 沢山の ピアノの 音色に 触れられる事は 大切な事だと 改めて 感じるときです。