下準備 と 裏方


珍しく 家で過しながら 現在では 最も 優先順位の高い 年賀状の宛名書きと 一言の添え書きを書いていると 『 ピンポンパンポンピンポ〜ン♪ 』と 某コンビニの 買い物客の来店を知らせるメロディーと同じ 我が家の 玄関チャイムが 鳴って ご近所の チビッ子姉弟が、回覧板を届けに来てくれました。   庭で呼んでいる 黒ラブの所まで行って 遊んだのですが、 動く度に 『 シャリ! 』『 サク! 』と 独特な 音がするので 一緒に 足元の 霜柱を 眺めました。    お日様が出ていても 溶けていないので 通りで 洗濯物が、乾かない訳です。
毎日の 天気図を見て 天候の移り変わりを イメージしてから 仕事先へと向かう事が、習慣となっています。    天気図を 見そびれて仕舞った時には 便利なもので 携帯電話で 簡単な次の日の分の天気予報だけでも 見る様にしています。
何故ならば 一般家庭に置かれてある ピアノも ホールのピアノも その日の天気によって 表情を変えていますし 調律後の ピアノのコンディションの変化を 考慮しながら 作業しなくてはならない場合が、あるからです。
気温と 湿度の関係や 冷暖房の利き方によっても 調律中に 『 何で こんな風に成ってしまうんだろう!? 』と 変に悩んだり  調律直後は 問題が無くても 帰宅した後に バランスの変化が起こり得るからです。
立ち合っていられる場合ならば 応急処置も出来ますが、 ずっと一緒にいる事が出来ない 一般のご家庭の調律の もしかしたら後々起こるであろう変化した状態を 予測して お話を聴いて置いて頂き 心に留めて置いて貰うだけでも 急激な変化に 驚かれる度合いが違います。


何ごとにも 《 下準備 》は 行われるわけですし それを専門に行う 《 裏方さん 》の 存在があります。     リハーサル前に 調律は行われますが、 その後に マイクをセットして バランスを整えるエンジニアさん達がいます。  このリハーサルの時には 伴奏のピアノ演奏者が、ご自分のピアノの音と 他の楽器の バランスを心配した弾き方を されていたので 『 思い切って 心配しないで いつも通りに弾いてみてくれませんか? 』と お願いをしたところ その方が、好い響きで バランスも 問題が無かったので 『 そのまま弾いてくださいね! 』と 更にお願いをしていると 慌ててエンジニアのお兄さんが、走ってきて 首をひねりながら マイクの位置を確かめてから 『 急に ピアノの音が、変ったんですけれど 何でだろう…  』と  声を掛けて下さったので  『 試しに 弾き方を変えて貰っていたところです。』と 伝えると 『 分かりました!   上で頑張って 調整してきます!! 』と また 走り去って行きました。          その間に DVD製作の 担当者や 照明さん 入口では お客様を向かい入れる準備を それぞれに 進めて 開場・開演の時間に 備えています。

ある映画の 撮影現場です。  ご近所で 映画や ドラマや CM撮影は よく行われているのですが、 実際に使われないで カットされている場合も 少なくありません。  それにも拘らず 沢山の スタッフさん達が 現場に入る前から 撮影に適した場所を リサーチしたり 撮影許可を取ったり 撮影の間でも 日の光を待ったり 上空高い所を飛ぶ 旅客機の通過を待ったりしながら 撮影の 本番に備えます。



庭先の 万年青が 実を着けましたが、 池坊の 師範の教授との お喋りで 『 万年青の 葉っぱだけを生ける 生け方があるのだけれど その位置関係があって 1枚ごとの 位置 の 意味 があるのよ! 』と 眺めながら 伺った時の事を 想い出します。

西の魔女が死んだ

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