*昨夜未明より雪*色々な会社とブランド*

昨日 12月28日。  多くの会社の仕事納めを迎える中の 忘年会に 出席しました。  仕事納めと言っても 仕事が終わらなければ、ピアノにかまって上げらなくて… というお宅も在りますので 呼んで下されば スケジュールに無理が無い範囲内で いつでもお伺いをさせて頂く職業でもあります。  

東京の国立駅前集合時間に間に合う様に 更に師匠のお宅へ 立寄らせて頂く事も踏まえて 適当な時間に 長野県に近い山梨県より 出発をした時には こんなにもドライブ日和な お天気でした!!

久し振りに 区画整理の行き届いた かつての新興住宅地を車で抜けながら 建ち並ぶ家々を眺めていると 建て直された家も在る中 古い昭和の木造住宅や 戦前から ( もっと前からかも知れませんが ) 防風林として植えられた屋敷森と共に 時を刻み続ける お屋敷も在って 改めて 東京の面白さを感じました。
師匠のお宅にお邪魔をして 実感が湧かないまま 線香を手向けて 手を合わせましたが、ゆっくりと 寂しさが込み上げてきました。
忘年会では 色々な形で 調律師として 仕事をしている 協会員が集りましたが、 ちょっと違ったのは 【 山梨組 】かも知れません。  研修会や 研究会の内容の相談なども 話題に出ると 以前、関東平野で仕事をしていた人達が、現在は 転勤や 引越しなどで 山梨を拠点に仕事をしている 【 山梨組 】が、 ピアノに影響を与える環境の違いを熟知しているので 『 そんな研究会じゃ 我々はピアノを壊す勉強になってしまうよ〜! 』と お酒も入っている人達と 真面目半分・冗談半分で 盛り上がりましたが、標高1000m以上 1300mにも ピアノが有って 夏の温湿度の事や 冬に お客様のお宅から失礼をする際に スコップで 自分の車を掘り出す話などをしても 信じてくれないので 益々、話題がエスカレートして 結局 研究会の内容は ちょっと保留に…。  そもそも 滅多に会えないとは言えど 酔っ払いの集団で 何かを決める事に無理が有る訳で…(汗)”

脱線序でに 困ったブランドのピアノの話や 意外にも感動したブランドの話にもなりました。
お客様からの ご質問で 『 ピアノって YAMAHAと KAWAI以外にも 有るのですか? 』と尋ねられたり このブログを読んで下さっている方々から 『 ピアノって 色々なブランドが在るのですね!  どの位の数があるのですか? 』と ご質問を頂きます。   以前から ブログで ブランドの名前や数について 書きます!と 書いておきながら 未だに触れる事無くて 申し訳有りませんでした。
日本国内に存在していたブランド数は 現在は多くが姿を消してしまっては居ますが、 少なく見ても 300銘柄以上有りました。  諸外国も含めると 数え切れない位の数の ブランドが、作られていました。  そして アップライトだけでも 鍵盤の数や サイズなどが違う 機種が、複数在ります。   そして 国内の物に限らず アジア諸国で 国内の楽器店が、自社ブランドを作らせているケースもありました。 また 第二次大戦前後には 諸外国の艦隊に ジュークボックスの様に乗せられていた ピアノを 軍や 造船などに 携られていたり お医者様だった方々が 個人的に譲り受けるなどして 正規の代理店などを通さずに 国内に入ってきた ブランドも 未だに 残っています。    以前、私が 関わった ピアノ達のブランド名を ピックアップしてみた事がありますが、 書き切れなかったり 忘れていた ブランド名も多くて 近々、改めて やってみたいと思います。
全てのピアノが、同様に 作業が進められる訳ではなくて 新品を納品した早々に 手直しを必要とする物も ありました。  壊れてしまったと言う訳ではなくて 設置された環境によって ピアノのバランスが、大きく崩れ 多くの場合は 湿気を含んでしまって起きるトラブルでした。   しかし そんな風に 環境の変化に敏感な ピアノは 数年掛けて 育てていくと 独特の美しい 音を響かせ始めてくれる事も少なくありません。
会社に勤めていた頃のある時は 直帰前に 公衆電話から 会社へ報告を入れると 『 お客様からの クレーム付だから 至急 納品調律に行って! 』と そこから お客さま宅へ お電話をして 遅い時間でしたが、伺うと 『 事務の姉ちゃんに 何が出来るってんだ!? 』と 玄関先で いきなり怒鳴られる程の怒りの状態に在られて それでも お話をして 『 専門の者を伺わせるにしても 情況が判らなければ 対応が出来ませんので! 』と 無理矢理にお邪魔をして お客様のイカリの原因を探しながら 調律をしていきましたが、原因不明…。  帰るに帰れず、ちょっと 特殊な世界の皆さまに取り囲まれ 見守られる中で 仕上がりを見る為の 曲を弾くと 『 あ〜〜〜!! 』。   一旦、組立て直した ピアノの外装を取り外して見てみると 木材加工の時に跳んだ 数mmの 木片が、直接的には音に影響の無い 金属のネジや プレートの間に挟まってしまっていて そこから雑音がしていたのです。   その部品を外して 木片を取り出して 見て頂きながら お話をすると 『 姉ちゃん… さっきは悪かったなぁ…。  寿司と 鰻、どっちが好い!?  序でに 誰か、ウチの若いモンの面倒も見てくれないかなぁ…。 』と 丁重なお言葉を頂きました。  作業終了の 《 判子 》は シッカリと頂きました。

結局 今日も余談が長くなってしまって ブランドの具体的なお話に至らず、申し訳ありません。  後日 必ず 改めて。

忘年会からの帰りは 大御所のお誘いもあって 二次会にも参加して 地元のインターチェンジを通過した時には 今日(29日)になっていました。  中央道には 塩カルが、沢山撒かれていたので それ程気にせずに走ってきましたが、 インターを出ると 薄っすらながら 銀世界〜*    ノーマルタイヤの 他県ナンバーの車が、動けなくなっていました。     

エンジン音を聞きつけて 帰ってきた猫たちを家の中に入れる際に 玄関の鍵を開ける音にも気がつかないほどに 眠り込んでいた NOЁL でしたが、雪を見て 大興奮!!  ラッセル車の様に 積もった雪を食べて 嬉しそうに走り回り 余りの寒さの為に 慌てて布団の中へ潜り込んで 再び朝まで グッスリと眠り扱けていました。