【甲州ろうあ太鼓】の皆さんです♪ - 八ヶ岳のピアノ調律師のつぶやき♪古宇田ピアノ調律♪

今年も　３色の《カランコエ》が、咲き始めました。　

【甲州ろうあ太鼓】の皆さんからの　年賀状が、いつも通りに届きました♪
代表者の小野さんはじめ　皆さんとの出会いは　今から９年前になります。　　　小学校の《ＰＴＡ親子研修会》企画運営役員に　当時の教頭先生が、ご紹介下さり　皆さんへ　お願いをして　お忙しいスケジュールの中、来校して　全校生徒の前で　演奏を披露して下さった時からです。
文字通り《聴覚障害支援学校》へ通われる　生徒さんや　卒業生が、　中心となって　演奏をされる団体です。　　笛などは　先生方が、サポートされていました。
小ぶりの太鼓から　大きな重たい太鼓まで　　沢山の楽器を持って来て下さり　役員の保護者の方々は　搬入を手伝いたいのに　どの様に話し掛けたら良いのか！？解らず　事実、困った様子でした。　　　搬入・搬出は　自分達が使用する楽器なので　手馴れたものでしたから　実際には　お手伝いする必要はありませんでした。　　此処は　小さな町なので　様々な障害を抱えられている方々との接点は殆ど無い住民が多いので　「お招きしている側としては　何か、お手伝いを… 」　と　思っても　聴こえない人達に　話し掛ける事が出来ずに　担当役員の友人が、困っていたので　『肩を叩いて　合図を送って　振り向いたら　喋りかけてみて！』と話すと　『だって　聴こえないんだよ！！』と　驚いていました。　　『主人の従弟に　生後直ぐに高熱で　聴力を失った子がいるの。　トレーニングしている筈だから　大丈夫。　ゆっくりと話し掛けてみて。』と　話しました。　　　緊張しながら　話し掛けてみると『大丈夫、大丈夫！』と　皆さんから　合図をされて　『本当に　通じた… 』と　驚きつつも　見せてくれた彼女の笑顔が、嬉しかったです。

　
息子が、小学３年生　娘が、小学１年生の秋でした。　　『マサルおじちゃんと同じなんだよ。　耳からは　音が聴こえないけど　感じることは出来るんだよ。』と　話をしてから　皆さんの演奏を聴きに行きました。
どの様にして　太鼓を練習しているのか！？　などを　小野さんが、解り易く　集った私たちに　お話をして下さいました。　　　互いに　楽器を触って　震動を確認する事もある様でしたし　目で　互いの動きを確認しながら　動作を合わせる事で　音を揃えていくとの事でした。　　　　　　日頃から　ピアノをオモチャの延長の様に使っている息子と娘は　楽器全体に　音の振動が伝わっている事を　既に身体で知っていましたので　　皆さんの演奏する曲が、想像以上に　大作だったもので　『すごい！』『すごい！』と　無意識に　呟いている姿が、懐かしく想い出されます。
帰宅してからも　感激が　冷めずに　『すごいね！！』が、止まらなかったので　『得意の絵でも描いて　ありがとう！って　送ろうか！？』と提案すると　直ぐに　息子も娘も　絵を描き始めました。　　描いた絵は　教頭先生から伺った　小野さんの住所へ　送りました。
数日後、　『甲州ろうあ太鼓の　小野と申しますが… 』と　お電話を頂きました。　皆さんの練習日に　絵を披露して下さったそうで　『こんな風に　絵や　お手紙を頂いた事は初めてだったので　皆が、「ありがとう」を言いたい！と　言い出しまして。』と　きっと沢山のお手紙を　いつも貰っているよね！？』と話をしていた　私たち家族は　驚いてしまいました！！　　発音ができるメンバーが、代わる代わる電話に出て下さって　『ありがとう! 』と　一生懸命に　伝えて下さり　最後に　笛の担当者の先生が　『嬉しくて　泣いている子も　今　居ますよ！』と　様子を伝えて下さって　　舞台の上で　堂々と演奏していた　皆さんと　まさか　お電話で　お話をする事になるとは　思っても居なかった　息子と　娘まで　『すごいことだね！　』と　涙を流していました。　その涙を２人とも、もう忘れてしまったかな〜！？
その後、　【甲州ろうあ太鼓】の皆さんは　長野冬季オリンピックで　演奏をして　その映像は　世界に配信されました！！　　　毎年の様に　アジアの都市を訪れて(ローマ字入力を間違えたら「音連れて」と出ました♪)　演奏活動をされて来られました。　　それから演奏に訪れる国々は　増えていったようです。

子供達が『すごいね！』と　絵を送ってからずっと　欠かさずに　近況報告を添えて下さった年賀状を送って下さり　送っています。　　　印刷の活字のみでは無く　肉筆の添え書きが、　皆さんの《声》の様に　いつも感じられます〜♪

【甲州ろうあ太鼓】　　http://deaf-taiko.com/jdtc/index.php?%B9%C3%BD%A3%A4%ED%A4%A6%A4%A2%C2%C0%B8%DD