子供達が運んでくれる 世界の《 音 》

先程 出張から帰った 主人を駅まで迎えに行く時に見上げた 星空を眺めながら 『 また 南十字星が見られ〜 無いんだっけ… ワシントン州は〜f^^; 』と 言いながら 出掛けて行った 息子の言葉を想い出しました。

写真を撮り始めると NOЁL がポーズをとり始めるので ついつい撮ってしまう親馬鹿振りです…f^^;
中学2年生の時に 長野県PTA 連合主催事業の一つとして 《 オーストラリア・ホームステイ 》 の公募がありました。  選考方法は テーマを忘れてしまいましたが、 作文 でした。   本人は 学校で配布されたプリントを読んだ途端に 気持ちは 飛行機の中にあったようでした。  『 当然行くよ! 』と 言いながらも なかなか作文を書かず、『 当日消印有効だから 今日中に出してね! 』と ギリギリでした。  
中途半端な田舎では 現実的には 折角いらっしゃるネイティブの英語の先生とは 出切るだけ関わらない様に過している子供も 大人も少なくは無くて 小学校の時に イジメが原因で Dr. ストップが掛かるほど迄 体調を崩した息子でしたが、 未だにお付合いの有る アメリカ人の先生から 『 お願いだから 英語の授業だけ Hide を来させて! みんな意見を持っているのに 喋らなくて Hide が居た時は ムードメーカーで 授業にみんなが関わっていたのに… 』と 電話が着たほどです。  
中学校でも 『 Hide は 僕の友達です!! 』 と 感謝の言葉を述べて下さるネイティブの先生も在りました。  息子に 様子を尋ねると 『 みんな 喋らないよ〜。 』と。  『 だからね、寂しそうにしているから 「何が好き?」って聞くと 大抵は トミー(ハーバード大卒)みたいに アニメで日本語を覚えているから アニメと ゲームの話題をすると 仲良くなれるんだよ! 』との事でした。


オーストラリアへは 中学2〜3年生を対象に 募集を掛けるそうですが、2年共に選考から漏れてしまう子供達も少なくないそうで 『 長野県の代表者として 沢山の事を学んできて下さい! 』 と オリエンテーションで言われて居ました。
息子の ステイ先は 『 パパは、パプアニューギニアに単身赴任していて 小学生の男の子と 女の子が居て ちょっと離れた所に住んでいる お祖父ちゃんと お祖母ちゃんは 大阪に日本人のお友達が居て 冷蔵庫から ワサビのチューブを出してくれたんだよ。 』 そんなお家でした。
息子を 家まで連れ帰って下さった ママは 『 カバンは そこにおいて! はい、これを持って!! 』と いきなり 玄関先に荷物を置かされて 渡されたものは お皿の上に乗った 細長い ローソクが1本立っている 丸いチョコレートケーキ だったそうです。   そして 『 はい、行くわよ! 』と そのままお隣のお宅へ〜☆
その日は お隣の奥さんのお誕生日だったそうで 『 いきなり ハッピーバースデイを 歌わされたよ〜♪ 』と デジカメの一番最初の写真は お隣の スキップ と言う名前の ワンコでした!! その次は お隣の Baby〜☆ 

『 日本語は 禁止だからね! 』と 言渡して 送り出したのですが、 着いた早々に 地元の方々とのコミュニケーション振りには 写真を見ながら 大笑い!!
『 みんなが持ってきていたけど お母さんが買ってくれるって言っていた 英会話の本 って 本当に有るんだね! 』 と 土産話にされて仕舞いました。

どうせならば アボリジニ の皆さんのお宅へ ステイさせて貰えば タンザニアの ザブちゃん達みたいに ユニークな事を沢山教えてもらえるのになぁ… と 思うような息子なので 心配の余地もあらず…。

人見知りは 国籍・年齢問わずしないので 何をして来たかと思えば 『 小学生のちびっ子達が 「 IDE 」 って 呼ぶから みんなを並べて 「 HIDE 」の 発音練習させたら どうにか2週間の内に 言える様になったよ〜♪ 』と 日本語禁止令には 反していないながら 何をやってきているんだか…!?

中学でも 《 普通を好む子供たち 》とは ちょっと違う 息子は イジメに合っていました。   受け入れて下さった 校長先生が とても親身になって 息子の自立心を応援してくださっていましたが、 校長が代わると 学校の針路は 小学校の時同様に 全く違うものとなりました。   数少ないながらも 善き理解者の皆さんが、支えて下さっていたので 自己責任で 自分の意見を述べて 行動をする事は 曲げる事は有りませんでしたが、自信喪失に 成り掛けていた時に オーストラリア ヘ 急遽、行く事となったのです。

『 オーストラリアのね 空は 広かったよ〜! そしてね、 大人も子供も 夕方になると 庭先の トランポリンなんかで 遊ぶんだよ!  大人も子供も 年齢関係なく 相手とちゃんと接するんだよ!!   そしてね、「自分は 間違っていないんだ!!」って 思ったんだよ! 行って好かった!!  ありがとう。 』 と 言いながら 今日の写真集を渡してくれました。
『 ママからだよ。 いつでも帰っておいで!って 言ってくれたよ。 』と。 

ママさんが、メッセージを添えて 私たちへの 沢山のお土産と共に 持たせて下さった 小さな写真集です。      サイズは ちょっとミニでシンプルなのですが ページをめくると 写真の色彩と共に その風景の 《 音 》が、聴こえて来る様な 《 香り 》 が 漂ってきそうな 《 空気の温度 》が 伝わってきそうな そんな写真集です〜♪
シアトルから ポストカードを送れたら 喜んでくださる事でしょう。  しかしながら どうもハードスケジュールらしく 『 葉書書く時間が 忙しすぎて ありません。  日本チームの勝ち越しです! 』と 可愛い 息子の肩までの身長の 現地の女の子と撮った写メが、昨夜 主人の携帯に 届いただけです。(着ただけ マシです。)