ピアノに必要不可欠な【 椅子 】


久し振りに ほぼ無風状態の 青空の清々しい天気となりました。

八ヶ岳の 赤岳山頂を 中心として 弧を描く様に 縄文時代の 遺跡が、多くの場所で 見つかっています。 

その様な場所の多くには 沢や 池などの 水辺に近いものが、多いそうです。    この遺跡の近くにも 神秘的な 池が あります。
諏訪湖の 水面も 凍ったよ! 』 と 友人から教えて貰ったので 近々、 諏訪まで ドライブに行きたいな、と 思っています。

先日の 茅野での コンサート終了時にも 車が 雪だるま の様になってしまいましたが、 標高が高い所には 少々 まとまった雪が降ることがあるので この様に 除雪車が、 常備されています。 

アスファルトの 黒い路面が出ているところは 今日の様な 穏やかな天気の日に 随分と 溶けて 乾くほどですが、 積雪の多かったり 地形的に吹き溜まって仕舞う所では 管理の行き届いた地区では 圧雪されて タイヤの轍(わだち)の 跡をつけない様にして 対向車があっても 通行し易くされます。



調律師の 仕事の一つに 椅子の状態の確認を しています。   自分自身が、 調律をする際に 椅子が、ガタガタと 歪むようですと 作業が集中して出来ない事も 理由の一つですが、 他には ピアノを弾いている最中に 椅子の ロック状態が外れてしまって 急に 座面が勢いよく 下がってしまう危険性があり 指先を挟んでしまう 大事故に至ることも 有るからです。   私自身、 作業中に ロックの確認をして座った 椅子の座面が下がってしまって 右手の人差し指の先を 無くし掛けた経験があります。   幸いにも 咄嗟に回避できて 爪の直ぐ横の生え際を深く切って 2針縫う 全治2週間で済みましたが、 関節を潰してしまって ピアノが弾けない手になっていたかも知れません…。
そして もう一つの理由に ピアノを弾く時に 身体を安定させる、 と言う事があります。    身体の小さな お子さん達は ペダルに連結させられる 台を 足元に 置かれている方々も 最近は増えてこられましたが、 以前は 子供達の足は 椅子を高くすることで ブランブラン させている事が多かったのです。   子供たちのみならず 身体が出来上がった 中高生から 大人の方も含めて  《 椅子の高さ 》 そのものを 余り気にせずに ピアノに向かわれる方が、少なくありませんでした。     姿勢を安定して 保つ為に 椅子の高さは その人の体格的や 骨格的な特長にも寄りますから レッスンの時に 自分の椅子の高さを 研究すると  同じ曲を弾いてみると 全く違う事が、 直ぐに分かります。    私自身は 手のサイズが小さいながら 一般の 女性が好まれる高さよりは 低めにセットして 弾く事が、多いです。   しっかりと座って しっかりと足を踏ん張れるからだと思います。


昨年 師匠の 形見分けの一つとして  最近では 『 座り難い… 』 等の 理由から 好まれなくなり 作られなくなった 《 丸椅子 》も 3脚 頂いてきました。   1脚は 現在、 近くの小学校で 昭和8年生まれの アップライトと共に 児童の皆さんに 使って貰っています。

数年前にも 『 明治・大正時代の ピアノに 似合うだろう! 』 と 丸椅子を探したのですが、 既に 問屋さんにも 在庫が無くて  製造も されなくなっていました。   稀に デザインされた 外国製の 素敵な丸椅子が、 商品カタログに 掲載される事があったので 問い合わせてみると 『 丸椅子の 回転部分の 強度が足らずに 廃盤です…。 』と その様な事が、何度かありました。   国産の 鋳物(鋳造)製品の 精度の高さは 今も尚、衰えていませんが、 需要と供給の バランスの問題もあって なかなか思うようには 欲しいと思う 新品の 丸椅子は 作られなくなってしまいました。    子供達のおもちゃの 《ベーブレード》と言うコマが流行っていても その原型の 《 ベーゴマ 》は 日本国内では 東京・板橋区から 橋を渡った直ぐの所の 埼玉県のキューポラの町・川口の鋳物工場の内の 1件のみとなっています。   私たちの時代には スーパーカー消しゴムが流行るまでは 駄菓子屋さんに買いに行って 随分と ベーゴマで 遊んだものです。