《 声 》を 聴く ♪


この数日 『 ちょっと暖かいな〜 』  と 感じるものの 朝夕の気温が  −5℃ 位でしょうか。  夜中には もっと冷え込みます。   この数年は 少なかった  激しく冷たい 《 八ヶ岳 颪(おろし) 》 が、 この冬は 早くから 毎日の様に 吹き下ろしていました。   地形の関係なのでしょうが、 歩いてでも行ける 数km先の 長野県境を越えると  急激に雪の量は増えます。   勿論 標高の問題もありますが、 諏訪地方や 野辺山に入ると 景色も変わりますし  仕事後の 車に積もっている 雪の量が、盆地の地形の 山梨県内とは 違っています。
自称・ニャンコの NOЁL は 寒い日は 布団の中から出てきません…。  犬の聴力は 人間の何倍も良いと言いますが、 すっかりと 羽毛布団の潜って寝てしまうと 熟睡して  夜中に帰宅しても 玄関までの お出迎えさえ して貰えなかった事も有るほどで… 夜中の番犬は エンジン音や 足音を聞き分けている 猫たち の方が 役に立ちます。  それでも 昼間は 特に 宅急便の お兄さんが好きで 配達さんの好みも有るのか!?  声を掛けてくれる お兄さんのエンジン音には 反応する NOЁL です〜=^Å^= 


昨年度・今年度と 地区の 福祉部 の仕事をしています。   以前に何度かご紹介しました ネパールの民族音楽や ラルフローレと言う アンデス地方民族音楽の演奏者の方々や 気孔と ヨガをミックスさせた体操の講師を 半分、ボランティアでのお願いながら お出掛け頂いて  地区の高齢者の 皆さんを中心とした 交流イベントを企画運営をして来ました。
そして 当番ですが、 地区にお住まいの単身高齢者の方々へ 町内の 食事改善推進委員 の 皆さんが、 定期的に作られる お弁当を届ける事も ありました。   大抵、 当番の日には 大雪や 猛暑などの 異常気象の日に当たる事が 多かったのですが、  昨年の3月の大雪の日にも 途中で 動けなくなって置去りにされた 車たちを眺めながら  センターへ お弁当を貰いに行って 配達先のお宅へ伺うと  ご自分の敷地内の 雪は 人が 1人分歩ける様に 綺麗に 朝から 時間を掛けて 掻いて 待っていて下さって 『 大変な日なのに ありがとう!! 』 と 何度も声を掛けて下さったり  一緒に 綺麗に化粧をした富士山を眺めたりすることが出来る 当番でした。
狭い町なので 大抵は 顔を見れば 何処の誰だか、判るのですが 私達の様に 核家族が、地元の方々の地区内へ住むと 子供達を通して 直ぐに 関わりを持てる様に成るのですが、 ご高齢の方々とは 年に数回の お祭ごとの時に お目に掛かる位で ゆっくりと お喋りをしている暇も無く 炊き出しをしている私達なので 1件ずつ伺える事で 『 あ〜! ピアノ屋さんだね〜!! 』 と 顔と名前をしっかりと覚えて頂く事が出来ます。  地区の行事に参加をする事が無いと 『 余所から来た あっこら辺の人が居るそうだね〜 』 その程度で 関わる事も 挨拶する事も無く 時間だけが、過ぎて行きます。


先日 高校時代からの 親友から届いた 年賀状が気になって 電話を掛けてみると いつもと変わりない 《 声 》 の様子ながら 「何かな違うなぁ…!?」と 感じられたので  思い切って 訊ねてみると 『 乳癌かも知れない… 』と 一言、冷静な声でした。  彼女は 主任までをこなして 現在は 育児中の ナースなので 自分の身体の事は 検査の様子や 内容で  大凡の判断がついてしまうので 年賀状に書いてあった 1行で その重大さが伝わりました。   そこまでの《 再検 》をしているのならば… と言う内容で 本人も 『 検査結果を本当は 明日訊きに行くんだけれど 子供達の行事と重なっているから 予約を伸ばしたよ。  でもね、 悪い結果ならば 余命 10年だよ。 お父さんが死んだ歳と大体同じだよ…。 』 と 彼女のお父さんが亡くなった高校時代を想い出しました。
彼女 はじめ 未だに会ったり 電話したりする 付き合いの有る高校時代の友人たちは 多くが、 衛星看護科卒で 『 普通科の お前が、未だに付き合ってるんだね〜! 』 と 退職を迎えた先生方からも 未だに笑いながら言われます。  元々 理数系の志望だったので 彼女達の学んでいる教科の内容が 近かったこともあって 『一緒に 高等看護科に行こうよ! 』 と 誘ってくれたのも この彼女です。        家を建てた時に 『 お祝いに 丁度良さそうなものを見つけたから 送ったよ〜♪ 』 と 自分の事のように 喜んでくれたことも 届いた記念のコーヒーセットを見ながら 想い出しました。
「 検査結果を 訊きに行く日が、今日明日だね!?」 と 思って 電話をして見ると 明るい声で 先日の子供達の行事の行事の話をしてくれました。  でも 明らかに 《 声 》が 明るすぎるので 『 病院へはいつ行くの!? 』と 訊ねると 『 これから1人で行く… ちゃんと訊いて来るからね!! 』 と 真面目に明るく喋る時には 正常心ではないので 『 今日は いつでも電話掛けても大丈夫だからね! 』 とだけ言って 切りました。
それから数時間後、 電話が鳴って  慌てて出ると 無言電話…。  発信先は分かっているので 繰返して 『 もしもし!? 』『 もしもし!? 』を続けていると  『 あのね… 大丈夫だった… 生きられるよ…。』と 泣き出しました。  『 あのね… 細胞は 正常ではないけれど 悪性ではないから 大丈夫だって… 定期的な経過を見る検査は必要だけど…。  本当に これからの数年間の事を考えていたから 良かった… 』と。   以前 「小さな子供達が、 何歳になっているのかな〜!?   Hideと Moeを 大きく育てたね〜 」と 呟いた時の 《 声 》が、耳に残っていたので  どちらの結果が出ても 今年の夏には 彼女の子供たちと一緒に 息子の住み始める所へ 旅行に行こうと 考えて居たので  久し振りに 一緒に温泉に入ったり 美味しいものを食べたり 関東では見られないものを 一緒に 沢山 観たいな!! と 思っていました。   


夕方 『 お好み焼き食べたいな〜! モダン焼き! 』と言う 息子のリクエストに答える為に 近くのスーパーへ 買物に行くと  近所に住みながら なかなか会えない人達と 会って  『 新聞見たよ! もう 帰ってきたの? 』 と 息子の アメリカ遠征の話題にもなりました。 『 パパさん達と オバマ政権や 軍事内容の話題を語ってきたらしくて 同じ高校生からだけじゃなくて パパさんからも メールが届くから  人間翻訳機のMoeに 下請けに出してるよ〜 』と 妹の苦労振りも笑いとなりました。  元々 お兄ちゃんよりも戦績の良かった レスラーの娘は  只今 語学研修が忙しくて 運動不足…。  近々には 修学旅行で 韓国に行きます。  『私はキムチが好きです!』を 韓国語で喋っていましたが、 家族の誰にも解らず ただ『 キムタクの HERO で 松たか子が喋ってたよね〜! 』と 笑いました。   春からは 待望の フランス語も取るそうで 『 真面目に オスカルになる積りじゃない!?  また「馬に乗る!」が始まりそうだよ〜!』と レスリングと 馬術ならぬ 乗馬とを再開させそうです。
スーパーから出ると 丁度 高速道路の 長野県境唐崎の除雪へ向かう 道路公団の 除雪部隊が、クラクションを鳴らして 出発する所でした。

帰ってきて ものの数分で テラスは パウダースノーに覆われました。   NOЁL が さらさら フワフワの雪に 大はしゃぎで 鼻を突っ込んで 食べていました〜*