音も 心も バランス〜♪

前の日の事ですが、 天気予報に 雪マークかつきました〜* どれだけ降るか!? 心配しましたが、 景色を楽しむ程度の振り方で 直ぐに止みました。

最近、何かと公私共に忙しくしていたらば 『 そろそろ NOЁL が、フテクサレて 甘ったれてくるなぁ… 』 と 思った通りに 置いて行かれたくない気持ちで 身体はシートの上に在りながら急ぐ為に 外に出てしまう事や かまって貰いたくて 明らかに態とやった事が判る オシッコシートの前に 大きな水溜まりが出来ている事が続いて 更には 夜中に寝言ならぬ寝ぼけて 寝たまま怒っている様子は 人間と大差ないなぁ… と。
この花の向こうで隠れている訳も オモラシが原因で 自己申告の 『 ゴメンナサイ… 』 の反省ポーズの後に 自分から隠れて 何度も名前を呼んで やっと顔を上げた所です。  そこまで分かっているならば オモラシ… しないでね〜♪

翌日の今日10日は 取り敢えず、車に乗せて置いても 問題の無い所用だったので 『 待っていてね! 』 の時間が長くなりますが、 ドライブに連れて行きました。    高校3年生の 息子は 学校での 《 頭髪・服装検査 》 等の 行事日以外は 自由登校となって  教習所へ通ったりしていますが、 『 今日はお母さん、 学校に来るの!?  オレ 出ないけど お手伝い頼まれているから 学校が弁当を用意してくれるんだって〜!! 』 と 言いながら  2年生の インターンシップ体験報告と 3年生の各選択コース毎の 研究発表会へと 出掛けて行きました。     高校生の 行事ともなると 保護者の出席率は 激減しますが、 県内工業高校の 伝統的な 行事毎の 保護者による 《 炊出し 》 が、 行われて 豚汁や 餅つきや 色々と参加する事の多かった PTA役員でした。   今回の 《 研究発表会 》 も  NOЁL に 『 車で待つんだよ! 』と 話して 連れて行きました。
「 学校に ワンコ!? 」 と 思われる方々も在ると思いますが、 田舎の 独特な呑気さで 表通りから 裏へ通るのに 校内をショートカットコースにしているご近所の方や 犬の散歩コースにしながら 池を眺めたり 銀杏を拾いに来るご近所の方が在ったり そんな調子なので  車の中で NOЁL を待たせる位ならば 問題無しなのです。

ものづくりに生きる (岩波ジュニア新書)

ものづくりに生きる (岩波ジュニア新書)

   
会場に入ると 『 最後だから〜! 』 と 炊出し仲間の お母さん方は 相談した訳でも無いながらに 自然と出席されていました。     先生方に ご挨拶をしながら 『 家の息子、 今日は何をお手伝いしているのでしょうか!? 』 と 尋ねても 『 弁当食べて 帰っちゃっていたり!?  何処だろう!? 』 との事。  結局 最初から 最後まで 何処にいるのか!? 分からないままだったのですが、 帰宅した息子に尋ねると 『 オレ、ずっと 舞台の上に居たじゃん!  パソコン操作して居たんだよ。 』 との事。  頭の形は 見覚えのあるものだったので ちょっと気にはしていたのですが、 始めから最後まで 舞台の 表 で 《 裏方 》 を しているとは 思わず…。   市の 行事でも 担当者が お世話になった方の時には 『 年齢幅の広い来場者の有る イベントだから Hideに 司会者を お願いします! 』 と 400人弱の イベント司会を 2回ほど させて頂いていますし  『 オレ、調律師の息子だよ。 』 とか、言い出す始末で  仕事柄とは別に  本来の 企画運営始め 裏方作業を得意とする 《 イベンター 》 の能力を 受け継いだようです。   担当の 役職が無くても 段取りを立てて サポートをする係りを 自然と回されてきていて  返って 日頃は体験出来ない様な経験を 積むことが多かった 息子です。   娘も 同様で 担当者になることは避けるものの  裏方で アドヴァイザー を していることが、 少なくないようです。      表舞台 に立つ場合には 「 そこで 如何に自分をアピールできるか!? 」 を 求められる事が多いですが、 裏方 の場合には 全体の バランス を 見渡す必要が出てきます。
木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)

木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)

ピアノの 調律でも 88音の1音だけが、 最高に理想的な ユニゾンを作り上げる事が出来たとしても  逆に その1音の響きが、 全体から浮いたものとなって バランスを崩してしまいます。   
かつて 子供達が、 それぞれに 『 いつか みんなや 先生が分かってくれるから… 』 と イジメに対して 身体を壊しながらも 正面から立ち向かった時に 当時の担任教師たちに 話をした事です。  『 あなたは今、うちの子供が 1人 飛び出していると感じているでしょう。  しかしながら 担任のあなたや 学校側で 【 イジメ 】 を認めなければ  間違った クラスのバランスが保たれ続けて そのままクラスの子供達が大人になってしまいます。  イジメをしてしまう子供達の その深層心理に迫ってあげるチャンスなのに それを逃すのですか?  例えば 88音に 1つでも 整い過ぎている単音が有ると 音階は美しく響きません。    そして 不協和音を 日本人は好みません。 しかしながら ピアノが、新しくても 古くても バランスの整っている調律をして有るピアノで奏でると 不協和音だからこその美しさが、響き始めるものです。 』 と 伝えました。   
子どもの宇宙 (岩波新書)

子どもの宇宙 (岩波新書)

結局、何処にでも 子供を優先できずに 肩書きに縋りつく 自称【 教育者 】はいるものです。  『 長いものに巻かれろ!っ手言葉が有るでしょう! 』 『 余所から来たから 地元に馴染もうとする 努力が足りない! 』 と 口にした 校長 は 居るものです。    「 地元人 だから分からない事も多いなぁ… 」と 20年も通っていれば見えてくるものが沢山在り その上で住み始めたわけですから尚の事です。   「 自分の立ち位置が、最も理想的! 」と 思い込んで居られる 校長に変わった途端に 教育現場の空気の変化は 現場にいる子供達が一番最初に 感じ取るものです。
NOЁL も 帰宅後から  オモラシしなくなりました。
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)

調律師の仕事 は 基本的には 使われている 《 楽器の メンテナンス 》 が 仕事では在りますが、  同時に 音を整えて 作り出す仕事もしています。  時々 金属製品加工製造業の主人と 感覚の違いによるズレが 生じます。   新品の物を パーフェクトに作り上げる為に 1/1000mm を極めて居る人と  新品ながら 変化に応じて対応をしつつ  更に 古い楽器に対しても 全体のバランスを整えながら 音を作り出す仕事をしている私とでは 《 物つくり 》 の 僅かな感覚や 意識の違いを 感じます。    それは 子供達も感じている様で  息子は 『 どっちも そっくりなんだよ! 』と 大差の無い事を しかしながら 微妙に違うことを理解して言うので  これから 研究をしつつ 物つくりの道へ進み始める人生の選択肢に 影響があった事を 感じます。    娘の方は 『 好きなことを 大学で勉強すると 趣味じゃなくなっちゃう! 』 と かつて私も 美大や 音大進学を勧められた時に感じた事を言っています。
職人 (岩波新書)

職人 (岩波新書)

どちらにしても 《 物つくり 》 に関わる人間は 基本的には 《 裏方 》 であって  そうでない人達は アーティスト と言うジャンルを進むのでしょう。   同じものを作っても 職人と アーティストの製作した物の値段は 10倍近くの 時にはそれ以上の差が生じます。
古いピアノ達と接する事が多い生活をしていると 改めて 昔の 職人さん達の デザイン的センスと 仕事の美しさ を 感じます。   我が子達には 実力で 自然と その輝きを放つ様な 大人になって欲しいと 願いつつ   出逢う ピアノ達と共に 弾いてくれている お子さん達にも 表舞台・裏方に関わらず、 ピアノの中を見たり 色々な形で 色々なものの 面白さを感じてもらいたいな〜♪ と 思いながら 調律する私です。