日本ピアノ調律師協会《和音倶楽部研究会》その3 と 作っちゃいました♪

先月2月末には 暖かくて 一気に積もっていた雪も溶けましたが、 昨日の 天井の高い体育館での 暖房を切った状態での 息子の卒業式では 標高を500m下ったとは思えない位に 冷たい小雨も降ったり止んだりのお天気で 冷え込んでしまいました。  寒過ぎて 『 雪になりそうだね… 』 と お母さん方と話をしましたが、 「 雪になってくれたほうが暖かいよ… 」 と 恨めしく思うほどの寒さでした。  式の後に 子供達は 何処かへ皆で遊びに行こう!としていたのですが、 天候が悪くて  殆ど全員が、 朝から親の車に乗ってきたので  日頃のように 原付で走り回る足も気合も無く…。  結局、 私達 《 オバサン’S 》の 予約しておいた ランチは盛り上がったものの  息子と主人は 別の車で来ていたので 先に帰って 《 昼寝 》 をたっぷりと楽しんで!?いたようです。   連日の 予行練習 と称した 表彰式続きで 卒業生も 在校生もグッタリ… なのは確かです。

私の生まれた年も 東京で 可なりの降雪量があったと 聞いていますが、 今日は やっと どんよりとした雲は晴れて 気気持ちの好い青空が広がりましたが、 真冬並みの冷たい風が吹き込んでいて  その分 遠くの風景は スッキリと美しく見えました〜♪



亡くなった師匠のお子さん方が、 家業を継がない場合に  友人や 自称・弟子達が、 線香を手向けに伺いながら 《 形見分け 》として 工具等を持ち帰ります。  本当を言うと 早い者勝ち! でもあって  奥さんから『 あなたが早く来ないから レンナー(ドイツのメーカー)の チューニングハンマーを 先に持って行かれちゃったじゃないの! 』と お叱りを受けましたが、 そのハンマーを 親しい仲間内の先生方が 皆、狙っていたことを知っていたので 『 持って帰られた先生が亡くなったら ちゃんとさっさと貰いに行きます! 』と ちょっとグロテスクな話題になったのですが、 まあ そんなものです。
結局 数回伺って 大きいものでは 只今 昭和8年製のピアノと共に 小学校で過している 《 丸椅子 》始め 数脚を頂き  皆が残していった レスローワイヤー各番手(太さ違い)を2組ほど始め セットで買うと値段が高いけれど 使いかけた部品類を 部分修理で使える物を色々と  そして リードオルガンの リード2台分(受注生産のみで 創り手は減る一方。我が家の楽器に合う物と合わなさそうなもの。)  そして 新品のアップライトハンマー1台分(ハンマーの角度が決められて 穴が開いている為に使い方に困って 置去り)と  グランドピアノのハンマーの使い残し(大抵90本以上でセットになっていて 低音から中音に 中音から次高音に 次高音から高音へ変わる所で ハンマーのサイズ調整をして セットの中から数本を残します。) 古いチューニングピンは色々な太さが残されてあって 1台のピアノの 数箇所でピンの止まりが悪くなった時に変えてあげられるので 取り合えずまとめて〜 等  殆どガラクタに近いものの 有ると とても便利なものを沢山頂いて来ました。 


以前 ご紹介した ハンマーのキーホルダーは そんな中の アップライトピアノ用のハンマーを使って 作ったものです。  レコーディングなどでお世話になった皆さんへ ちょこっとな内職をして 作ってあげると 全国ツアーへと 一緒に連れて行って貰っています。   私の手書きのピアノの絵をプリントした 艶出しクロスも 持ち歩いて下さっているアーティストが居て それも全国各地のLIVEで ピアノや キーボードを 主演自ら磨いているそうです。
少し前に 仕事の必需品の携帯電話を買い替えた際に 以前のように 沢山はストラップをぶら下げると重たく感じる型なので シンプルなものを1つだけ! 付けていたのですが、 半端な部品の中から グランドピアノの最高音のハンマーが出てきたので 「 スリムだから何とか使いたいな〜!? 」と思っていると  ジュースなどにオマケで付いてくる ストラップのネジ型の物を外して付けてみると こんな感じになりました!!   此れは ゴムなので伸びるので 近々に手芸店のしっかりとした紐のものを買ってきて リングから付け替えれば 更に使い易くなる! と 小さな楽しみを進行中です




先日から シリーズ化してしまった 研究会の続きです〜♪

小さなアップライトピアノから ハープが 突き出している様な ユニークなピアノです。  【 クレム 】と言うブランドのもので 製造年は 不明ですが、 キリンピアノの中では 最も古い初期のものと言えると思います。   《 平行弦 》の グランのピアノを そのまま立ててしまった状態の ピアノです。

現代の一般的な アップライトピアノは 上は 平で 中をご覧になった方は直ぐに分かりますが、 丁度 このピアノの逆のような形で 弦の長さがハープのように変えられ居ます。  しかし 当時は 未だ その様な思考に至っておらず 内部の様子を見ながら 『 何処で調律をするんだろう!? 』 と 弄繰り回していると(壊したら 各自が責任を持って直すことになっていた!)  アクションが、変形スピネット型で  弦の張られ方が、グランドに近い物ながら不思議で 『 こんな所に こんなピンが有るよ! 』と 皆で眺めているうちに 原理がが分かってくると 『 もしも一般家庭に 調律に伺って こんなシステムだったら 工具が無いじゃない! 』 『 大丈夫だよ! 海外なら有得るけれど 日本の蔵には 此処まで古いピアノは 無い筈だよ! 』 『 いや〜分からないよ!!  ある所には有るものだから〜! 』 と 変な会話になっていました。

上の 弓なりに並んでいるものが アクションです。   一番下側の ポチポチッと並んでいる物が、チューニングピンです。  『 しゃがんで 調律するの!? 』 『 だから 一般家庭には 無いよ!! 』 『 いや、分からないよ〜!? 』 と 繰返しながら  貴重なコレクションを弄繰り回す 技術者集団は 我に返って 『 壊れたら直せば良い!だとか、 怖い会話だよね…。 』



こちらは 以前 ご紹介したことの有るシステムで 下から突き上げる 《 キャプスタン 》の足が長いのではなくて  本来は突き上げられる箇所の 《 ウイペンヒール 》から 《 プロロング 》 or 《 エクステンション 》 と呼ばれる 長い木片が下がっているアクションのピアノです。

此れは カナダの 【 エヴァンス 】 と言うブランドの物で 製造年は不明ですが、 世界一大きなアップライトピアノです。  重厚な彫刻が施されていて カナダ博覧会に出品されたものだそうです。  一般的に残っている プロロング式のアップライトピアノと比較すると プロロングの長さが 2〜3倍は長いです。

今日も 文章が長くなってしまいました。   ネタ 3日分くらいは書いてしまってから 「 ツブヤキじゃないじゃ無いじゃないか!? シマッタ! 」 と思いました。