木製機械で音が奏でられる【楽器】は デリケートです♪
朝からの雨で 「放射線…」と多くの人が思ったことと思います。 被災地では大雨となり 更には 福島から非難している住人に対して 小学生の無知な幼稚な発言事件のみならず 公的機関でも 偏見の差別的処置をしていたとの事。 『 国家公務員 ならぬ 木っ端公務員 ! 』 と 思わず口に出してしまいました。 先日の 個人的な某放送局との遣り取りでも 電話口の向こう側から発せられる言葉は 『 周知いたして居りません。 』 でしたが、 今回も 同様に 『 周知しておりませんでした。 』 と 現場責任者の会見。 『 遺憾に思う!! 』 のは 私だけでしょうか!?
嵐のような天候の中で 「 自衛隊の輸送機が 遂に墜落してきたのか!? 」 と思うような 低く響く続ける 雷 の轟きに 驚きました! 異常な寒気が、 入り込みつつあることは 前日の飛行機雲などから見ても 判っていましたが、 こんなにも鳴り響き続ける 雷 も 珍しく・・・。 こんな時に 又 地震がきたら 外へ逃げたものか!? 建物の中に留まるべきか!? 天災による 究極の選択を迫られたかのような 春の嵐でした。
只今 40年以上前の アップライトピアノの アクションの修理をしていますが、 とても 40年以上経っているとは思えない程に 好いコンディションです。 ただ どうしても 年月と共に 様々な箇所が、 弱ってきてしまっています。
10mm程の 鍵盤の動きを 大きなエネルギーに変えていく 《 アクション 》 ですが、 その多くは 本来は 木製の部品と フェルトから成っています。 そして 綿と 鹿の皮から 部品が作られています。
アクション の 多くの 関節に当たる箇所 には 《 センターピン 》 と言う 細い金属が、 使われています。 一番上の写真を見ていただくと 支点となる そのセンターピンの箇所が解るかと思います。
木製の部品と 直接 当たる事で 雑音が生じたり スムーズに動かなくなる事が起こる為に 木製部品の細いホールに 《 クロス 》 と言う 縦糸と横糸の有る 赤い フェルトを加工してあります。
長い間 センターピンを 支点として 動き続けていますと 赤いフェルトの表面が、 硬くなってきてしまい スムーズに動かなくなったり センターピンのサイズよりも ホールが大きくなってしまう為に ガタが出てしまうので 調律時に 点検をして 必要な箇所の メンテナンスはしますが、 今回のピアノの様に 少々 時間が経っていますと 一度は 全体の点検を必要とします。 センターピンを交換する際には 古いピンを抜いて 《 リーマー 》 と言う 細い 丸ヤスリ で クロスの表面を毛羽立たせて再生します。 それから 親指の 爪の表面の感覚で 丁度好い 太さの センターピンを選んで 交換します。
上の センターピンを支えている 箇所は 細かな金属プレートと ネジによって 固定されていますが、 此方は 膠 で固定されていた部分が、 外れかけていました。
多くの接合部は 《 膠 》 にて 接着されています。 質の良い 膠は 色も 仕上がりも 綺麗です。 そして 天然の素材ですから 日本の 移り変わりの激しい天候にも 順応してくれて 適度な強さと 適度な弾力性があって ピアノの アクションのような 激しい動きを繰返すものには 適していましたが、 その扱いに 少々手間が掛かる事もあって 最近では 人工的に作られている接着剤が 使われています。
この様な箇所の 点検をしながら 修理をしていきますが、 稀に 木製の部品が 破損していること ( 写真は 修理済みですが、 以前ご紹介した 《 スプーン 》 の部品前に有る物が、割れてしまっていました。 )もあって 工具・材料屋さんで売られている部品では サイズが合わない場合には 木部を 削ったり 鑢をかけたり 色々な加工をして 丁度合う様に作ります。
今回の修理で 必ず交換していく部品もありますが、 状態を点検して 必要な修理を進めます。 しかしながら良く有ることなのですが、 今まで弾かれていなかったピアノが、 久し振りに 調律や 修理を行った後に 急激に 惹かれる時間や内容が濃くなって 『 直したばかりなのに 調子が悪い・・・。 』 何てことも 起こります。 又 お引越しの際に 修理をされる方が多いのですが、 それまで置かれていた場所と 新たな引っ越された場所では 環境 が、大きく変わりますので 『 何だか、 調子が悪い・・・。 』 と 言う様な変化も 【 楽器 】 である ピアノは 起こります。 正に 《 生きもの 》 です。
絵本のご紹介を! と 思ったのですが、 夕方近くには 這うの嵐も納まったので 折角やっと着た 花の季節ですので〜
お向かいの 別荘のお庭の 1m 程の 小さな プルーン の苗木が、 花を咲かせました〜♪