延命方法にも 選択肢は有るものですね†

以前 ご紹介をした1800年代のアップライトピアノと 会ってきました〜
それまでに 製造メーカーや 製番などから 何時の時代の どの様な ピアノ なのか!? を 関わりある皆さんと共に 調べて見ました。
【 ラハール 】と言う 1832年に創立された ドイツのハンブルグのピアノメーカーのものです。


オーナーの方から送って頂いたお写真から 大凡の事が分かりましたが、 その状態は ピアノと会って見なければ 分からない事が多々あります。  そして ピアノを前にして 伺うお話の中に 多くのことが見えてきます。
今回は お引越しをするご予定があって  その際に 処分ではなく  延命を保障してくださる 新たなるオーナーを求められていました。   何ごとでも同じ事が言えると思いますが、 理想を求める事はよいことです。  しかしながら 時と場合によって  又 内容によって  成長の差は生じますし  衰退しない様に 維持する努力に要するエネルギー量は変わってきます。
古いから もう直らない、 そんな事もありますし  古いけれど 完璧ならずとも 共に時間を過ごせる楽器として生きる方法もあります。
諸事情の関係があって  本来ならば、 いつも通りに見られる箇所を全て点検して 確認をしてから  今後の事をお話しする事無く  大雑把な観察の中で  今後をどうして行きたいのか!?  何を求められているのか!? の オーナーの心の中の 《 再確認 》 が、 先決と言う場合もあります。   廃棄処分は お金さえあれば簡単に終わります。   しかし 延命となると  理想通りに行かない中でも 保護・保存を前提に 努力次第です。   勿論、 時間も お金も沢山ゆとりが有るならば  可なりの回復は出来ます。   それでも  実年齢ならではの 個性は 変えることは出来ません。
延命の方法も  改めて考えてみると  色々な選択肢や 方法は有るもので  良きパートナーとの出逢い次第でもあります。
今回も 「引越し=処分=延命してくれる新たなオーナー探し」から 始まったのですが、 短時間ながら お話をしていくうちに  延命方法の選択肢が増えてきた御様子で  再び ご家族での会議が繰り返され始めました。
ご家族の皆さんが、 一番 安心していただけて 納得して頂ける選択肢を選んで頂ければ、 別れる楽器も 嬉しい筈ですから。