ご家族揃って待っていて下さいました♪新しい家族となったピアノです♪

先日 知人より 『 お友達で お子さんが、ピアノを習い始めたのだけれど 自分が弾けないから ピアノの選び方が分からない・・・ って 言う人がいるのだけれど 相談にのって貰えるかしら? 』 と 連絡を頂きました。 ( 今月 20日に その詳細は UP してありますので 其方にもお立ち寄り下さいませ。 )

色々と考えて 私の好みで選んだ ピアノが、 お子さん達が待っている 御宅へと やってきました!   長野県の 天竜川の流れる 町です。  お天気は 好くありませんでしたが、 時間にゆとりがあったので  雲の中に入ってしまっていた 杖突峠 を超えて  高遠の城下町を抜けて 伺いました。
因りによって 台風2号 のもたらす 大雨が降る中での 搬入作業となりましたが、 幸いにも 設置場所が作業のし易い場所でしたので ピアノ専門の運送屋さんも ちょっとホッとしていました。   搬入作業中に傷を付けない様に そして 雨 に備えて ピアノ用 の布団を掛けての 作業です 
 

ピアノの重さは  《 キャスター 》と呼ばれる 金属の車輪が、 アップライトピアノには 4個 ( グランドピアノには 3個 ) 付いますが、 その部分だけで 250kg〜270kg以上にもなる物を支えて 床へ置かれますので  設置の際には 洋室ならば 《 インシュレーター 》 と言う  平たいお椀のような お皿の様な物を置きます。   今回は 和室 だと伺っていたので 今までならば 《 敷板 》 と言う 左右に 1枚ずつ 前後の キャスター を乗せて 敷板全体に ピアノの重さを分散させて 畳を傷めない様にしていましたが、 今回の震災の事も考えて 又 ピアノを弾く為の 椅子 も 使いますので その分も考えて 丁度 畳 2枚ほどのサイズの カーペット をひいて頂いた上に  敷板ではなく 《 インシュレーター 》 を置く事で  少々の揺れならば ピアノが動き出さないようにしようと 考えました。  勿論 地震対策用に作られている お値段の高い インシュレーターも 御宅の在る 地理的な場所によっては ご購入頂く事もありますが、 今回は 畳のことや ピアノを弾く お子さん方の人数も多いことなども考えて カーペットのご用意をお願いしました。    

ピアノが運びこまれる際の 養生 の為の 布団と ピアノの位置を 微調整する 丸太 (ゴロ)が、準備されて いよいよ搬入です。  畳のお部屋の場合には 畳を傷めてしまうので ゴロ は使えません。  ですが、 今回は 畳 2枚程のサイズの 手頃なカーペットが見つから無かったそうで  ご主人のお仕事の関係もあって用意し易かった 板 を 畳 2枚分の上に敷いて それから お部屋全体の広さのカーペットを敷いて 準備していて下さいました。

ピアノは 家具とは違って 楽器 です。  ですから 単なる箱物ではなくて 中の構造上の問題で 重いと言うだけではなく  鉄骨や 太い支柱などの位置の関係で 重心が、 アンバランスに出来ています。  重いので 沢山の人の力で 運ぶだろう!と 思われていることが多いのですが、 この様な 肩に掛ける 運搬用の紐の長さを 持ち上げやすい様に 微調整しながら 2人で運びます。  グランドピアノも 足を外して フネと言う パレット状のものに立てて固定をしてから 同じ様に運びます。  もしも エレベーターが無いような 4階建て 5階建ての住宅で ユニックなどで吊り上げられない場合にも 1階から 設置場所の階まで 2人の人力で 運び上げます。


無事に 設置完了しました〜♪
4人のお子さんが、 一斉に ピアノに飛びつきました。  幅の広めの椅子を ピアノとセットにしたことで 3人の 頭が、並びました!  椅子の重さも サイズが大きい分だけ 重たいので  小さなお子さんが、 頻繁に動かす事も出来ないので 丁度良かったようです。  後は 弾きながら 足がブラブラしないように 100均 等で売っている お風呂の椅子などを 皆さんで買いに行って頂ければ バッチリです!!

ピアノを選ぶ際には 勿論の事 予算がどの位なのか!? で 大凡の選ぶ範囲が決まってきますが、 今回は 提示して下さった金額が、 「お任せで」と言って頂きつつも 選ぶのに当たって  余裕があったことや メーカーや ブランドや 楽器の色の 指定も無かったので  数台の楽器を 弾き比べました。
多くの場合には ピアノの先生の御宅のピアノと 同じメーカーや ブランドの物を選ぶ事で  ご両親のお気持ち以前に 聴きなれた音に対して お子さんは安心することが多いものです。   しかし 今回は 僅かではありますが、 お電話でお話を伺ううちに 色々なイメージが湧いてきて  4台に絞ってあった ピアノを 再度 弾き比べてみると  自然と 「 このピアノだ〜! 」 と 決める事ができました。
KAWAI で作られた 【 ディアパソン 】が 実は 色違いで もう1台有ったのですが、 作られた年代が 少々違っていて 小さなお子さん達が 互いに弾く音も聴きながら 成長していくことを思ったらば  自然と この ピアノを選ぶ事が出来ました。  

搬入時の 問題が無かったかどうかを確認しつつ  ご家族の皆さんに 中の様子を見てい頂きながら  納品前に 調律を一度はして有るので  新しい環境に ピアノが慣れた頃に お伺いをして  調律をして 環境に合うように調整をしていくことを お話をしました。
一番上の お兄ちゃんは  この エンブレム を とても気に入ってくれた様子で 『 カッコいいね!! 』 と 撫でていました。  『 普段は見えない所に有るけれど  こんな風に ピアノを設計した人の思いが、目に見えるように刻まれている楽器だから 沢山 弾いてあげてね! 』 と お話をしました。

帰路、 中央道のICに向かって車を走らせながら 天竜川の橋を渡ると 轟音と共に 濁流となって 力強く流れていました。  中央道を走りながら 余りの雨の激しさに 寄り道もせずに 家へと 車を走らせましたが、 あの流れを思うと  直ぐそこの 天竜川の始まりの 諏訪湖の水門の様子が気になって 「 見にいってみれば好かったな〜。 」と ちょっと思いました。