ケイキの話 その2

連日 暑いですね。   郵便局で 設定温度は高めながらも エアコンを使い始めていたので  思わず 『 エアコン使い始めたね〜♪ 』 と 言いながら 窓口へ向かうと  勤務されていらっしゃる局員の皆さんは 『 利いてるかな〜!? 』 と 逆に訊ねられてしまいました。   湿度が、僅かでも下がれば 可なり違いますから 『 ずっと居ると判らなくなっちゃう位に 微妙なエアコンだけど 暫く避暑して行っても好いかな〜!? 』 と 標高900m付近の 避暑地 での会話でした。


ケイキの話を続けようとしつつも 写真すら撮っておらず、 使い回しにて失礼致します。
皆さんが 上の写真をご覧になって 大体のものは お解りになると思います。  しかし 「 何で こんなもの 持ち歩いているの? 」 と 同時に 思われることと思います。   基本的に ピアノは 人間が居心地好い環境に置いてあげれば 多くの事をクリヤーできます。  でも 時として 日常生活と切り離された場所に 置かれてあったり  新築のお宅でも 設備が良過ぎて 人の健康にも影響を及ぼしている事もあります。   又 長年 同じ環境下に有る事で 大差が無いように思われる中での 異常気象によって 大きな変化をしていることも在ります。
《 音湿度計 》 は 正しく そのままのものです。  但し 年間を通して そして1日のうちでも 気温・室温と 湿度の変化が激しい場合があったり  新築に引っ越した途端に 冬場の暖かさを保っては居るものの  異常な乾燥に見舞われていることも在ります。   ですから その場所が、調律の作業をしている数時間だけでも どの様な変化があるのか? そして 調律をした時の ピアノの置かれている場所の環境を知っておくことで 年間を通しての 楽器の変化を理解しやすくなります。  楽器を置く場所で 理想の場所は 無いに等しいので  それならば 居心地の好い環境にして行く為には何が必要か!?と 考える助けにもなります。

《 腕時計 》 ですが、 未だに アナログです。  今 使っているものは ソーラー充電タイプの Baby-G ですが、 うっかりして 《 秒針 》 の無いものを買って仕舞いました。  と言っても 現在では 其れほどまでに 秒針を必要とはしていませんが、 調律師は 1秒 のカウント を 体内時計 のようにして 持っています。   音叉や チューナーに合わせて 基音の高さを決めてからの 音を聴きながら作業していくと時に 1秒 の時間の長さを大きく必要とします。  1つの音を聴いているように思われる作業でも 多くの場合が 2音、 若しくは 3音 を使って 音の位置を決めています。   普通に聴こえる 音階 の他の 【 うなり 】 や 【 倍音 】 と言う ちょっと聞き取り難い音を聞き分けて 更に それらを 「 1秒間に 何個 」 とか 「 1秒よりも早く・遅く 」 と言うような 数や 距離的なものを測りながら調えていくので  調律の勉強を始めた頃には 身体の中に秒針を作るように よく時計と睨めっこをしたり  時計を見ながら 音の数の感覚 を覚えたりしました。   
是非、 ご家族の皆さんと 秒針を見ながら 秒針の音を聴きながら(メトロノームのように) 1分間に 60 をカウントしてみて下さい。   1秒が とても 長〜く 感じられる事と思います〜♪    そして それが出来る様になると これから熱中症の予防を 自己管理で必要となる季節なので  マメに ご自分の 脈 を取って見られるなどの簡単な 体調の変化を いち早く知ることが出来るようになると思います。
暑い日が続きますので ご自愛下さいませ。