別れ。出逢い。


先日のご近所でのお悔みでの出棺の時には 重たい雪が、積もりました。  『道の先に 子供らがいるからな』と お宅の前を通る我が子や近所の子供たちと同じくらいのお孫さんがいらっしゃる世代ですが、通学路の確保をして下さっていたので 高校生の娘は前の晩の納棺の後に 小学生たちは登校前の出棺の際に 御焼香をしながら 最後のお別れをしました。

その日以来、薄らと雪が積もるお天気が続いています。  青空や 星空でも 雪が舞います。  外気温の様に 近所の雪掻き仲間と子供たちも 心の中が、淋しくて 未だ冷たいままですが、窓辺ではクンシランが咲き始めました。

田舎は助け合いの繋がりが、都会よりも強いものですが、変なリーダーシップを発揮する外の世界では生きられない人が、どの世代にもいるもので 自分たちが理解できない発言や行動があると 多数決で良し悪しを決めつける人達がいるものです。  一人で出来る時に雪掻きをしていると 『声を掛け合わない変なヤツ』と言触らされる事もあります。  声を掛けあうことも一つですが、気が付いた人が 出来る時に出来ることをしていることに対して 悪く言う人たちがいるもので その幼稚さには驚かされるばかりです。  そんなことを言っている暇があるならば、自分の家の前ではなくても 手を貸せば良いだけの事です。  以前に 私たちが雪掻きを終えたころに 車で通行をして作業の様子を知っていて出てきた人たちが、『雪掻きしてくださったんですね〜。今度の時には一緒にやりますから 声を掛けて下さい。』と言うので 主人が『ここは公道ですから 何時でもお好きな時に 出来る時には どんどんやって下さいね。』と 返答したものの 1回も雪掻きをする姿を見かける事も 雪を掻いた後を見かける事もありません。  主人曰く『うっかり声を掛け茶って「誘われて参加したから 腰を痛めた!」なんて言われても適わないじゃない。』です。  出来る人が出来る時にやるのが、一番なのです。  もしも出来ないのであれば 『ありがとう』の一言で好いのです。

親が雪掻きをしている姿を小さな子供たちはちゃんと見ています。 『ケンちゃんも手伝いは 0.25人位の役にたっていたよ〜!』と幼稚園児のケンちゃんも遊びながら 雪掻きのコツを覚えつつあります。  ちびワンコのNOЁLも そんな近所の子供たちが大好きです。  話題で名前が出てきただけでも 誰だ?かが、ちゃんと判るようなので 玄関へ走って行って『遊びに行こうよ!』と騒ぎ出します。
 


先日、『家の ちびピアノ を可愛がってくれる人がいたらば譲りたいと思うけれど?』と依頼を受けたので 何年か振りに このピアノと会ってきました。
フクヤマと言うブランドを作っていたハンドメイドの工場で作られた ミニピアノです。  丁度、リードオルガンと同じ頃に姿を消した 鍵盤の数が「65」のピアノです。    

ブランド名は フクヤマではありませんが、ちょっと古い資料を探せば見つけることが出来る《P.WELCE》は 製造番号の頭に ちゃんと「FK]と刻印されてあります。

どの位に小さなピアノなのか?と イメージがし難い事と思いますが、一般に背の高い普通のサイズのアップライトピアノのアクションと並べてみると こんな感じです。

10年近く、誰も弾くことが無くて インテリアとなっていました。  お申し出から暫くの間、新しい家族を考えていたのですが、息子さんが弾いているご自宅のフクヤマピアノの調律に伺った後に お客様のお店でランチを頂きながら『同じ工場で作られた、ここにぴったりのサイズのピアノが有るんだけれど〜?』と 話題に出してみたらば、直ぐにはイメージが出来なかったようでした。  ご家族で考えていらしたそうですが、不思議なご縁で共通の知人の皆様でブレイクタイムの常連さん達が、『大丈夫だよ! 多少の修理が必要でも(現場で)コウダさんに直して貰える筈だから 貰っちゃいなよ!』と背中を押したそうで フクヤマピアノを弾いている息子さんも一緒に ちびピアノを見に行くと 直ぐに気に入って下さって 近々のお嫁入りが決まりました。
小さなサイズなので 本気で弾くと壊れてしまいますが、中学生の息子さんが上級者レベルの曲を弾くと ちゃんと小さいピアノが響いてくれるように弾いてくれました。 が、『あ〜〜』と 鍵盤の数が少ないので 『音が足りない〜』と面白がっていました。  色々な楽器を弾かれる皆さんが、常連さんに多いので 音を楽しみながら 楽しい時間が過ごせるお店となってくれることでしょう。