なんか変だぞ〜!?

車で踏まれた雪が固く凍って 更にパウダースノーが降り積もった道を 青い空の下での雪景色を楽しみながら車を走らせて、 昨年まで長い事眠っていたピアノ達の その後の変化の様子を伺いつつ 必要な簡単な修理やメンテナンスをしてきました。   1台は 映画のロケで演奏シーンに使ったのですが、半日近く掛けて 準主役の女優さんとエキストラさんが、繰り返し取り直したシーンでしたが、残念ながら 東京から来たピアニストのエキストラさんの姿は映ることなく カットされていました。 撮影用に選ばれていた曲が《上を向いて歩こう》でしたから 東北の震災後の日常的に 様々なシーンで使われるようになったことも カットの理由だったのかな!?と思います。  もう1台は 地元の長寿者のエキストラさん達の演技する向こう側で チラリと映っていました。

2台ともに 半音から1音以上も全体的に 音が下がってしまっていましたし ちょっと弾き込んだだけで 人間で言う関節炎の様に あちらこちらがガタガタと動きが悪くて ロケの日程に合わせて 修理と調整と調律をしました。  それでも 長い事、楽な状態で眠っていたので  機構の変化なども影響しつつも既に狂いだしてはいましたが、昔の職人さん達の仕事は見事で 予想していたよりも ずっと好い状態でした〜♪
但し、1台は 1本だけですが、チューニングピンが先天的な問題があって マクロモードで写真を撮ってみましたので 眺めて見て下さい。  上の段の4本のチューニングピンの列の下の 中央の手前から4本目と3本目を見比べて見て下さい。 遠近法!?と思えますが、 4本目がクルクルと巻かれている弦の左側が ちょっと変ではありませんか?

此方の写真は、下から撮ったものですが、てっまえの中央の2本を見比べて見て下さい。  チューニングピンには 弦の先端を引っ掛ける様にして巻き始めるための 穴が開いているのですが、そのお蔭で チューニングピンの先端の高さを揃えれば、自動的に巻かれた減の位置も整います。  逆に言うと 弦の巻き方や ピアノのフレームとの構造上の問題から 揃えていくと チューニングピンの頭の高さは揃う筈なのですが、この1本は 背が低いのです。   弦は同じように張られていますから きっと穴の位置が狂っていたのでしょう。  調律をするために チューニングハンマーのチップを差すと しっくりと来なくて きちんとハマってくれません。   かつて作られていた形だけピアノの状態の様な某外国製の量産品の物ですと 1台のピアノに 一体どのくらい様々なサイズの太さの違うピンが使われているのかな?とか、今回の様な 規格通りに作られていないような部品を使っていたものもありますが、 このピアノは量産タイプとは言えない価格もお高い機種でしたが、偶々 こんなピンが紛れ混んでしまったのでしょう。   かつての乱雑に作られてきたピアノ達を育てた経験から チューニングハンマーのチップとのガタの理由が判れば、驚く事も無く調律は出来ます。  1本のチューニングハンマーのチップでは どうしても咬み合わずに調律が出来ない場合には ハンマーチップを替えるか、車の中にスペアーとして積んであるもう1本のチューニングハンマーを使えば良い様にしてあります。  持ち歩く工具を減らそうとしても もしもの万が一の場合の時に『あれが有れば…』と思うことも 無きにしも非ずなので さすがに鉋までは持ち歩かなくはなりましたが、軽量化は難しいです。

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

先程、お隣の別荘の方とお会いして 温泉の話題になりました。
先々週から 深夜ですがアニメーションも始まった【テルマエ・ロマエ】です。  春には 阿部寛・主演 実写版での映画も公開されるのですが、日本人と好い勝負で《風呂》を愛する古代ローマ人が、些細な切っ掛けで 現代の日本の様々な風呂場へタイムスリップをするお話です。
テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

『すべての風呂はローマに通ず』なのだそうです。
http://www.thermae-anime.jp/
アニメの様子は ↑をクリックして見てみて下さい。  真面目な歴史的な教養も兼ね備えつつギャグになっているユニークな漫画&アニメです。 昔、銭湯へ通った経験のある方は ツボにはまる事、間違い無です。