お迎えの 成田は遠い〜!? 佐倉市で リードオルガンを求めて 【 国立歴史民族博物館 】


19年振りに会う 先輩との待合せの ユーカリが丘駅前まで 車で 20分程の 佐倉駅周辺で 悩みながらも  次に立寄った所は  大学共同利用法人 人間文化研究機構 【 国立歴史民族博物館 】 http://www.rekihaku.ac.jp/  です。  標識や 館その物に 【 暦博 】 と 書かれています。
江戸時代までは 《 佐倉城 》 明治時代からは 軍の施設が置かれていた跡地の 城址公園 です。  植物苑の 駐車場は 国退時の臨時駐車場として使わせて頂いたほどに  体育館からは 目と鼻の先 の場所でした。


館内外は 予想以上の広さで 取り急ぎ 受付の職員の方々に 『 古い リードオルガンを 探しているのですが… 』と 伺うと  どうも 私の想像していた モデルとは違う型の オルガンのようでした。  しかし 此処まで来て 帰るのも 悲しかったので 『 時間が無いのですが、 オルガン だけを 見る事は出来ますか!? 』 とお願いをすると 『 大変申し訳有りませんが、 入場チケットを ご購入して頂く事になりますが、 館内をご案内いたします! 』 と 特別に エレベーターを使わせて頂いて 各コーナー毎に 無線連絡を受けて 待機していて下さった 職員の皆さんが、 最短コースで 誘導をして下さいました。
そして 到着した  《 弟5展示室 》 を入ると  先ず、 目に飛び込んできた物は 見覚えの有る 藤村式インク壷の 校舎模型 でした!! 

明治時代の 学校の様子を 展示するに当たって  山梨県内 の 資料が、  沢山 並べられていました。

良くよく見てみると  展示資料としては 余り見かけない 《 楽譜 》 まで ありました〜♪
 
そして それらの 資料の 向こう側に 古くて 小さいながら しっかりとした作りの リードオルガン が、置かれていました〜♪
1890年(明治23年)に作られた物でした!  YAMAHA の 創業が、 1887年ですので どの位 古い 楽器 であるか!?  ご想像下さいませ。
Yamaha 】 と 【 Yamaba 】 と 何故違うのか!?  そもそも 創立者の 《 山葉 寅楠 》は 和歌山県出身だった為に 《 山羽(やまば) 寅楠 》 だったそうですが、 「 自分の苗字に有る 弓矢の矢の羽で 名前の 寅 を 打つ名前 」 として 祖父から 改名の勧めを受けて  更に 「 ヤマバ 」 と読む 濁音が、 西洋の発音に準じた事によって 「 ヤマハ 」 と なったそうです。    色々な資料を 改めて まとめつつあるのですが、 1900年(1890年とも言われています)に なる頃までには 《 Yamaha 》 と 表記する様になったそうです。 

入館時に 写真の許可を頂いてあったので たくさん写させて頂いたのですが、 資料なので フラッシュは使用しませんでしたから  細かな 細工の部分が、 見えない事が残念ながら  この 小さな オルガン には 様々な装飾が 施されていて 椅子の 向こう側には クロス(十字架)を モチーフとした 母校の校章にも似た 彫り物が、されていました。

鍵盤の 向こう側には 本来ならば プリントをされた様に きちんと装飾されている筈の 1890年上野で開催された 《 弟3回国内勧業博覧会 》 にて 受賞した 《 有功二等賞 》の コピーが貼られていました。
そして 楽器に 書かれているであろう 《 Yamaba 》 の文字を 探したのですが、 見つからず…。   諦めて帰ろうと 展示室の出口へ向かうと 職員の方が立たれていたので 『 リードオルガンに 書かれている 文字 を探しに 来たのですが、 ご存知ありませんか!? 』 と 訊ねると  分からないご様子でしたが、 一緒に 楽器の元まで 戻って探してくださったので 『 鍵盤の 蓋が、 収納されている様に フェルトの位置から 見られるのですが 蓋を 見せていただけませんか!? 』 とお願いをしたところ 『 貴重な 展示品なので 許可無く 触ることが、出来ません…。 』 と ライトを 楽器に当てて下さった瞬間に 光ったものが、見えました!!   

お願いをして 台の上に 膝をついて 視線を高くして見ると  しっかりと 鍵盤の向こう側に 美しい文字で 【 Manufacture by Yamaba 】 の 文字が、ありました!! ( 息子の183cmの身長ならば 直ぐに見つけていたはず… 〉


昨年中の ブログ内で ご紹介した 山梨県の 須玉資料館 の建物です。


今回の 佐倉市内巡り の 切っ掛けを作ってくれた 学芸員さん所有の 【 Yamaba 】 リードオルガンです。

この楽器が、 YAMAHA の 2番目に古いとされている 楽器で 佐倉の 最も古い 楽器に次ぐ 貴重なものです。
【 Yamaba 】と書かれている リードオルガンは 意外なことに 知人が所有されていました。  その楽器と 1903年製造の アップライトピアノが、 古い楽器への 興味を 一層深くしてくれたのです。
出口へ向かう為に エスカレーターを上がっていくと 受付の方が、気がついて下さって 『 如何でしたか!?  お探しの オルガンでしたか!? 』 と 待っていて下さいました!!   エスカレーターを 下り切らない内に 思わず 『 ありました!! 始めは 探しても見つからなかったのですが、 ご無理を言って 台の上に 上がらせて頂いたところ しっかりと 書かれていました!! 』 と お伝えすると 一緒になって 喜んで下さいました。
折角だったので 安住の地を求めている 古い楽器の事を お話をしてみると 『 是非、資料室の方へ 後日、ご連絡下さい!  担当職員が 対応させていただきます。 』 との事!!   楽器所有者の 方へも 連絡をして 喜んで頂き  手元の資料を 整理しなくては お話も進まないので  この冬の自ら立てていた 目標の 課題を 本当に進めなくては ならなくなりました。  しかしながら 新たな楽しみが、見つかりました〜♪  

さて これで安心して ユーカリが丘へと向かいました。  新しい道や 建物は増えていましたが、 20年前に 調律のお客様が、 多く 住まわれていた所なので 見覚えの有る 懐かしい風景を楽しみながら 車を走らせました。