楽器の町《浜松》日帰り旅行Part2♪


昨日に引続き〜 風が非情にも強い 浜松の町でした。     《 鰻の白焼き 》をどうしても食べたくて  しかしながら  「 《 あつみ 》じゃないと嫌だ〜! 」 と言う Myルール を持っていたので  夜の部まで もう少しながら その時間から食べ始めるとしても 「 ゆっくりと堪能したいので〜 」  等と 色々と考える事あって  結局 悩みながらも 先ずは閉館時間が近付いていた 《 浜松市楽器博物館 》 へと向かいました。
http://www.gakkihaku.jp/ 

早いもので 今年で 15周年を迎えた 日本で唯一の公立の 楽器の博物館です。   
博物館が作られる前は  《 浜松科学館 》 が、設立されて 巨大な アップライトピアノの アクションのモデル等も 展示されて  地元の子供達にも 観光として訪れた人達にも 地場産業として大きくなった ピアノ製造や 二輪車・四輪車ともに製造している  《 SUZUKI 》の エンジン等のモデル等も 置かれました。     世界で 二輪・四輪車共に製造をしているメーカーは BMW  HONDA  SUZUKI です。     

主な 弦楽器・管楽器・鍵盤楽器を中心とした 古い西洋楽器は 開館当時から 可なりの数が並べられて 充実していました。   今回 UP した 写真の様な 数々の年代物が 並んでいたのですが、 以前 古い国産ピアノの調査で ご一緒させて頂いた 学芸員さんが、 いらした頃から 『 アジア方面の 民族楽器のコレクションも 充実させていく予定でね〜♪ 』 と言う お話を伺っていましたが、 今回 久し振りに立寄ってみると  元々 展示されていた 日本の 太鼓や 琴や 鐘などの 古い伝統的な楽器とは別に 驚くばかりの数を並べた アジア〜アフリカ方面の 民族楽器のコーナーのスペースが、広がっていました。   

そして 浜松近郊の お宅の片隅で眠っていたという リードオルガン達が、 数多く 並べられてあった所は 別の事に使われており  改めて リードオルガン 等の コーナーへも 足を向けると  この上の写真の一番手前に有るキーボード《 ローズ 》という アメリカの楽器が並べられており  思わず『 スタジオで現役で使われている物でも 博物館に展示されている〜!? 』 と 独り言を言ってしまいました。   このキーボードの中には 細いスチールの官が並べてあって そこに コイル状のウェイトの様な物が、 付けられてあって  そのコイルの位置を変える事で 調律が出来る キーボードなのです。

いつ立寄っても 一番落ち着く場所は このスペースです。   様々な時代の 様々な試みをされていた 鍵盤楽器 が、 並んでいます。

昔は 今のように ピアノのフレームは 鉄骨ではなくて 木製の柱が組まれて 弦のテンションを支えていました。   そして 後々に 小スペースに置ける様にと アップライトピアノが作られましたが、 お気付きの方にはお分かりの通り グランドピアノのフレームを そのまま縦にして 弦も 未だ 交差したりすることも無い  その様な《 キリンピアノ 》と愛称で呼ばれる物から 改良されて 現在のアップライトピアノとなりました。

現代でも 2台の グランドピアノを並べて レッスンをしたり  向かい合わせて デュオ・コンサート をしますが、 此方は 2台分を 1台にしてしまった 逆に 小スペースでも置けるような… スペースを取る様な… 試行錯誤して 作られた 1台です。 

楽器博物館に 木彫が、 置かれてありました。  とても素敵で 欲しいなあ〜♪ と 思いながら 写真を。    オルガンビルダーの奥さまが、 長年掛けて 慶応大学にて 最も古い パイプオルガンの絵が、描かれている 絵画を元に ルーツなどを研究して 纏められました。  その時の 元になった絵画に描かれている 楽器に 随分と近い形の パイプオルガンを持たれている 木彫です。

その横には 大型化する前の パイプオルガンが、展示されていました。    多くの方々は 大きなホールや 東京カテドラル聖堂などに設置されている パイプの数が多くて サイズも巨大な楽器を連想される事と思いますが、 現代でも 家庭などでも弾ける様な ポータブル・パイプオルガン は  受注で作っている オルガンビルダーは いらっしゃいます。   本当に ポータブルで 四角い机ほどのサイズの箱状に 纏められています。     そして 此方の展示されている パイプオルガンのサイズよりも 幅の広い楽器は 教会や 美術館などの 設置スペースに合わせて 作られています。
 

先程の ローズや シンセーサイザー等の奥に 展示されてあった  リードオルガンの中でも 最も大きかった 《 西川オルガン 》 に 目を奪われました。     「間も無く、閉館の時間です〜♪」の館内アナウスに慌ててしまって  更に 未だ、探していた 楽器 が 見つかっていなかった事もあって 取り急ぎ 1枚だけ 写真を撮りましたが、 こうやって改めて見てみると ストップの数の多さや 2段鍵盤に 足鍵盤の立派な楽器です。   固定式の 椅子は 可なりの 腕前の演奏者が、 長年弾いていたであろう 変色の跡がありますね。   何処かの教会か、 音大か、 設置されていた場所も 興味が在りますから やはり予定の 2週間後の 再び 浜松日帰り仕事旅 の 時に 楽器に会いに行こうと 只今 心に決めた次第です。   先程の彫刻と パイプオルガンも 改めて 観てみたいですし〜♪



今回 再会を楽しみにしていた YAMAHA アップライトピアノです!
製造番号 【 871 】 です。   私が、メンテナンスをさせて頂いている 【 1032 】 と ほぼ同じデザインの 楽器 です。   【 871 】のアクション等は 海外からの 輸入された部品を組み立てて 外装などは 日本の職人さんの技術や デザインで 作られたものです。   【 1032 】 のアクションは 色々なものと見比べると 天災少年・河合小市が完成させたといわれている時期とも重なる資料もあった事や 山葉寅楠が、アメリカから買い付けてきた 機材や 部品などが、消失した後に作られている物なので 多分なのですが 《 1031 》までが カメンモデルと言う 大型のアップライトだった事と比べると フレームのデザインなども この2台は そっくりなのです。

【 1032 】 の 前パネルにも 彫りこまれた絵や 燭台を取り外した跡が残っています。   改めて 手元に有る資料を整理して 読み返してみようと している所ですが、 当時の日本の 江戸からの伝統文化的な 職人技も 数多く伝承されていましたし  軍事産業的な面からも 製鉄や鋳物はじめ 大掛かりな木工技術も 現代以上に 物つくりの精神に溢れていましたから 山葉寅楠が 浜松の学校にあった 壊れたリードオルガンを 修理する以前に 分解して 図面を取って 自分の手でも創ってみた 1887年から 直に 西川ピアノや 松本ピアノ各社との 輸入部品組み立てピアノの製造に至っていますので アメリカからの最新の機材が無くても 職人達の腕さえあれば 古い機材や 工具で 作り出せたであろうと 思うのです。 


閉館の時間が来てしまい 出た所には 日頃 調律工具や 部品の問屋さんとしてお世話になっている イトーシン の ショップが在ります。    そこでは 日頃 ダイレクトメール・カタログ等を眺めながら  仕事に必要なもの飲みの注文をしているので 現物を見ると 欲しくなってしまって  猫と鍵盤のエプロン(機能的に探していたタイプでした!)と  鍵盤柄の傘(先日 仕事の後に ホールに忘れて来た古い傘に変わって〜♪)と  楽譜柄のクリアファイルと 佐倉市に展示されてあったリードオルガンの事も書かれていた リードオルガンの冊子 2冊と  急遽、焼津で会う事になった 友人宅へのお土産のお菓子を 買い込みました。   すると『 バレンタインデーですので チョコレートをどうぞ!  そして現金で¥OOOO以上 お買い上げのお客様に ネクタイピンを差し上げています! 』と 嬉しい オマケを頂きました。
外に出ると 展望台にもなっている アクトタワーが、夕焼けの中で 浮かび上がっていました。


調律を学んだ 専門学校の 同期の友人が、焼津に住んでいて  当日になって 丁度、連絡が取れたので サービスエリアで待ち合わせをしました。   ラッシュや 夜の部のトラックの物流が 動き出す時間帯になっていたので  到着は 予定よりも少々遅れてしまったのですが、 彼女の家からも見える 巨大なオブジェが、ライトアップされて 夜空に跳ねていました〜☆ 

地元の人も サービスエリアの外から徒歩で来て 食べて行くと言う マグロ丼を ご馳走になりました!   海無県から来ると その切り身の 新鮮さを眺めているだけでも ご馳走です!!   
『 一体、何年振りだろうね〜!? 』 と お喋りをしながら 美味しいマグロ丼を頂きましたが、 電話や 手紙や メールの遣り取りはして来ていたので 最後に会った日が 想い出せず…!?  それほど迄に ご無沙汰をしていた筈なのに 車を止めた途端に サービスエリアで立って 待っていてくれた 友人と 互いに手を振り出す始末。  多分、20年は 会っていなかった筈です。
笑い話や 懐かしい話や 連絡が取れている同期生や 同窓生の話、 お世話になった先生方の話、 それぞれが務めていた会社の当時と 今の話、 子供たちや家族の話、 兎に角 話題が尽きず お嬢さんからの『お母さん〜 もう遅いよ〜!』のコールを貰うまで 話が尽きませんでした。
そう! 今 想い出したのですが、 その友人は 見た目は おっとりとして 喋り方もスローテンポなのですが、 仕事の事と成ると 几帳面にこなす才能があったので 『 マイクロ・ノギス 』と あだ名されていました〜(*^θ^*)   弦の太さ 0.025mmずつ変わるサイズを測る時に使う 《 マイクロメーター 》と 幅や 深さ等を測る時に使うスケールの 《 ノギス 》を 掛け合わせて 『 ノギスを使ってでも マイクロメーター並みの制度で計測出来そう!? 』 と 親愛と 敬意を込めた あだ名です。


最近、 宇都宮並みに 浜松で 餃子ブームが起きていて しかしながら 鰻屋さん同様に 好みや アタリハズレが分からないので いつもの様に 行き当たりバッタリながらの 何方かに聞いて 餃子にチャレンジしよう! と 思っていたらば  『 ちゃんと 師匠が、お土産だよ〜! 』と 用意して下さっていました。   以前に 未だ小学生だった娘を連れて 修理の作業場にお邪魔をした事が有ったので 覚えていて下さったそうです。   その時には 連れて行かずに 話だけだった  デッカくなった息子の事を 改めてお話しすると 『 食べきれない時には 冷凍して〜 と思ったけど 多分 食べきっちゃいそうだね〜。』と 笑いながら 沢山の餃子を渡して下さいました。
餃子も柔らかくて ジューシーで 幾らでも食べられる美味しさながら 一緒に箱に入っていた タレも ラー油代わりの七味も 独特の美味しさで 今… 既に… お腹が鳴りました・・・。
鍵盤の張替えが終わったらば 送って頂こうと思っていましたが、 これはやっぱり 《 あつみ 》の鰻も食べそびれていますし 餃子も買い込みたいですし ゆっくりと立寄りたい所が、沢山在るので  改めて 富士山をぐるりと1周しながらの ドライブに行こう!! と 思っているところです〜♪