春の足音の中の天候不順で ピアノが驚いています♪

この冬一番の 大雪となって  再び 冬景色に戻りました〜*
甲斐駒ケ岳も 再び 新雪を被って  際立った雄大さが、引き立っています。

我が家の辺りよりも 標高500m以上は低い 甲府でも 積雪があって  お客様のお宅まで 国道20号線を使おうかと 思いましたが、 どの程度の残雪量か!?が分からないので  時間的に確実な 中央道の IC に 向かいました。   

此処から見える八ヶ岳と 背にしている 南アルプスの眺めは  山梨に越して来た時に借りていた家の 直ぐ向かいで  毎日 眺めていた 風景です。  冬場の夕方になると 特に 南アルプスは 複雑な 山肌の 尾根のラインが浮かび上がって  迫り来る様は 迫力を感じることが出来ます。

お客さまのお宅では ピアノを移動して来られてからの この数年間で とても良く弾き込まれていて そのピアノに会う度に 驚かされます。  社会人となって ご結婚をされてから 新たに レッスンに通う方が、 増えてきています。   今日のピアノも 同様で  お客さまご自身が、 小さな頃に弾かれていた ピアノを 再び 弾き始めて 発表会にも参加されていらしゃるので  年々、 弾き込まれる時間も 内容も 濃くなって来ているようです。
但し 今回は いつのも時期よりも 早めのお電話でしたので  ピアノの様子を見てから 調律をするかしないか!?を 決める積もりでしたが、 ちょっと寝惚けた 柔らかな音に なった事が、 一番のお客様の抱えられている 心配事でしたので 状態をお話して いつのも時季まで 様子を見て頂くように お伝えしました。   昨年からの 湿度の高さと この所の 時季外れの 急激な冷え込みや 日頃はお留守が多いお宅などの環境が、影響をして  上の 屋根の隙間を 日頃から 明けて頂いてはいましたが、 屋内を ゆっくりと暖めているにも拘らず  《 鉄骨 》 が、 深々と冷えきった状態になってしまって  窓などに付く 《 結露 》 が、ピアノ内で起こり  その影響を受けてしまっているようでした。     都会の 築何十年と経つ マンションの 北側の部屋に ピアノが置かれると  よく起こる現象ではあります。   その場合には 予防として  ピアノ内に 装置を取り付ける事は 少なくありませんでしたが、 関東平野では 冬が短くて 乾燥し切る事も有りませんから  スイッチを入れっぱなしで 年間通して 有効的でした。    しかし 此方では 冬は長く 建物の構造等も違いますので  比較的 年間を通して 乾燥しており  雨期などの 湿度が上がった時期は 短いので  逆に 湿度を保つ為に 観葉植物を置いて頂いたり  洗濯物を部屋の中に干して頂く対策を取って バランスを保っています。    
    

作業をすることは可能でしたが、 折角 お客様が ご自分のピアノの音尾変化に 気が付かれていらした訳ですから  そのまま 様子を見て頂いて  更なる 《 音の変化 》 を 体感して頂くこととしたので  次の予定までに ちょっと時間のゆとりが出来ました。   そこで 以前 このブログでもご紹介しました 《 安藤家住宅 》 の お雛様 を 観に行く事にしました。
富士川の 河川敷の道を走るたびに  この祠が、 目に付きます。   かつては 暴れ川で  武田信玄の時代に 堤防を築いたり  独特な 水害対策の 土木事業にも 従事した史跡が今も尚 使われつつ あります。


雪の積もった 萱葺き屋根の 《 安藤家住宅 》 は 又 風情が有りました。

此処は 映画【 禅 】や 【 トリック 】始め 数々の柄男鹿やドラマの撮影に 使われた場所です。

此方は 当時は 当主と 役人以上の位を持つ 客人のみが使用した 玄関です。   立派な無垢板で 今も尚 狂いが無く 訪れる人を迎えています。

玄関正面では ひな壇飾りが、出迎えてくれました。

日頃は 開けられていない 廊下続きの 蔵 では 史跡として管理される前の 生活の場として 使われていた頃の家の写真が展示されていました。

欄間 が 石造りで 竹だけの家紋の 武田菱 を デザインした 8cmほどの厚みの有る物を設えて有る 奥の間です。


池と 大きな松を眺めながら 渡り廊下を進むと 茶室があります。

古い 掛け軸の お雛様と 小さなお雛様が、 とても似合う茶室です。



元々 土間の 馬屋になっていた所に 現在は 受付が在ります。   多くの方は 此処で 受付を済ませてから 座敷へと 上がるのですが、 この家の人たちが、 生活の主なる時間を過す場であって 生活感が漂う場所でも在ります。    立派な 萱葺きを支える 煤で 黒く艶やかになった 支柱の構造も 他の部屋の様に 天井が無いので 見られます。  

大正から 昭和30年頃まで流行った 《 御殿飾り 》 の お雛様です。


再び 当主や 客人に成った積もりで  玄関を出る時に 目にする風景です。

お寺などにも 用いられる 曲線の美しい 彫り物をはめ込まれた塀が、敷き石の色や 硬さとは対照的で 植物の緑によって 映えます。

直ぐ近くの 梅林では 蕾が膨らみ始めて ほのかな香りを漂わせ始めていました〜