安曇野の美術館 散策 1


ご近所の 親しくして頂いている方から 『 家の運転手が 行く!って行ってくれないんだけれど〜。 うめ吉、 知っているいるでしょう? 』 と お電話を頂きました。   ぬいぐるみの 《 うめ吉 》の登場は 『 30年前になるのに 未だに健在!  凄いキャラクターだよね〜♪ 』と うめ吉 をご存知の方は 「え〜! そんなに前からあったの?」とか 「そうそう〜♪」とか 思っていただけると思います。
『 あなた、遠い場所でも カーナビ無しで よく動けるのね〜! 』と 改めて言われながら 『 仕事やドライブで来た事があったりすると 結構 道を覚えているし 新しい道出来ているから  お客様の御宅へ はじめて伺うときは パソコンで地図を出しているけれど〜 』 そんな会話をしながら 出かけました。  

安曇野市 豊科近代美術館での 【 〜風の画家〜 中島 潔 の 世界展 】 を 見に行きました〜
安曇野と言う地名は 多くの方が 耳にされたことが有ることと思います。  信州・長野県の丁度 真ん中の辺りですが、 道祖神 が多く点在する 古くからの土地です。   最近では NHK で 《 おひさま 》 の舞台となっている場所です。

生憎の雨の 平日でしたが、 豊科IC からも近くて 分かりやすい場所に 美術館は在るので  県内外から 多くの方々が、いらしていました。   美術館の建物には 沢山のバラが仕立てられていて  建物を覆うように 咲き誇っていました。  

入口で 私達を迎えてくれた バラ は 《 スペクトラ 》と言う ちょっと 《アンネのバラ》 に似た色合いの 見事な花々です。

中島潔さんは 皆さんもご存知の方が多いことと思いますが、 昔 キャンディーの テレビCM で 《 小梅ちゃん 》 の 可愛らしく 色っぽいイラストを描かれた方です。   日本画で 可愛らしく 女性や 子供達を描かれています。   イラスト的な作品を 想像しがちなのですが、 独特の世界観で 日本画の領域を広げられています。
早くに お母さんを亡くされた事や 間も無く 2ヶ月ほどでの 父親の再婚など 少年時代に負った 心の傷のようなものを 絵に表されているようです。   初期の作品の 美人画は 多くのものが、 色白の肌に 長い黒髪の 横顔の美しい女性で いつも 長い髪がちょっと乱れて 風になびいています。   数少ない色使いで 静かな空間を描き出しています。
後に パリで学んだ事も影響があったのでしょうか!? 人物画の向こう側に 沢山の花々を咲かせたり  風景の中に 子供達を遊ばせ始めます。  その頃に 犬の 《 うめ吉 》 が、 多く登場し始めます。
パリの三越での 個展に向けての作品は 日本画で フランス人を描いています。  肌の色合いや 髪の風に遊ぶ質感や 骨格的な 表情の違いを 見事に描き出しています。  日本の 子ども達の姿も フランス人的な要素を含ませながら描かれていて 不思議な空間を創り出しています。
そして 意外なるテーマの 《 源氏物語 》では 本来の日本画の見事な技法と 色使いに  そして 中島 潔 特有の 直線 と 空気の動きを感じさせるラインを使って その時代の優雅な様子を描き出した 数々の大作が 並べられてありました。   更に 1点1点の作品を ゆっくりと観て行くと 随所に ユーモアのある 意外なる物が、 描き込まれていたり  その場面の奥深さに気がつかされます。  


直ぐ横にも 京成バラ園の品種が 沢山植えられている バラ好きには贅沢な バラ園 が在って  此方はいつでも 無料で みる事が出来ます。


折角 此処まで来たのだから  時間が有るならば〜♪ と 穂高神社の近くを散策する事にして  偶々通りかかった 《 一休庵 》と言う 蕎麦屋さんで 昼食にしました。   30年ほど前に 古民家再生をして 建てられたお店だそうです。

季節の山菜天婦羅そば をたのみました。   塩をふって 山ウド・こごみ・蕗の薹・コシアブラ・タラの芽 等の 山の幸を 細くてコシの有る 細い蕎麦と一緒に 堪能しました。  勿論、 薬味には ご当地産の おろし立ての フレッシュな ワサビ が 添えられていました。


JR 大糸線 の 穂高 駅です。  此処から 歩いて直ぐの所に 穂高神社が在りますし  道祖神散策をしながら 美術館巡りなども楽しまれる方が、多く利用されます。 
『 序でだから 《 いわさきちひろ美術館 》 や《 碌山美術館 》 の 建物を見に行こうよ!! 』と 車を走らせました。  仕事で来る時は 「折角伺ったのだから〜」と 沢山の時間を頂いて 必要な作業をするので なかなか立ち寄れなかったり  家族とドライブに来れば、 美術館ばかりでは 子ども達に飽きられてしまうし〜 だったので  豊科に 白鳥は観に来られた事があっても そのちょっと咲まで 足を延ばしたことが無かったそうだったので お付き合いして頂きました。 

碌山美術館 に着いて 車を下りると  直ぐ脇を通っている 大糸線の踏み切りの遮断機が、下りました。  余り 本数が通らないから〜 と 真直ぐな単線の先を眺めながら 通過を待ちました。  都会では 道の整備も行われて 遮断機の音なんて 聞く事が減っています。  我が家の近くでは 自分自身が車で移動するので 年に数回 JR に乗ったときに聞く位なものです。
そう言えば、 もう随分と前の事ですが、 調律協会の研究会の為に 珍しく JR あづさ を使った時に 帰りの指定席の直ぐ近くに 乗り合わせたグループの方々が、 やはり何かの研究会の帰りだった様子で 色々な意見や感想を話合われていました。  盗み聞きする訳ではなかったのですが、 どうも医療関係の方々で Dr. と ナースの皆さんだと分かりました。  ふと 聞こえてきた内容が、 チームワークの善さを感じさせるような 現場に居ない人たちへのユニークな不満だったので 思わず、 『 ブッ・・・ 』と噴出してしまったら Dr. と思われる男性が 『 ほら、笑われちゃったじゃない! やっぱり分かる人には分かるんだよ〜!!』と こちらに向かって 微笑みながら 皆さんに示されたのです。  『 医療関係の方ですか?』と声を掛けて頂いて 『 友人の多くがナースで 私は医療関係を目指していた 調律師で 育児中です。』と お伝えして ちょっとの間 皆さんのお話に混ぜていただいたのですが、とても素敵なチームワークの皆さんでした。

電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ (角川文庫)

電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ (角川文庫)

 
ちょっと電車に遅れが生じてしまっていて 『 大糸線、乗り換え出来るかな・・・』と呟かれたので 『 随分と遠くまでですね。 お気をつけて。』と 分かれました。   別れた後に 話題の内容から 気がついたのですが、 小児病院の皆さんでした。
 

碌山美術館では 意外な物を見つけました!  続く〜♪