ハンモックに揺れながら〜♪


庭の木々の葉が、 すっかり繁りました。  子供達が、未だ小さな頃に 友人知人の土地に 自然に生えてきた 野生の苗を貰ってきて 植えたものです。  大体の見当を付けては居ても 何の木なのか!?が 判断出来ない 本当に小さな苗木ばかりでしたから 無事に育つのかも分からないままに  適当に植えましたが、 見事に育って 娘の ハンモック を吊れるまでになりました。
『 山桜 が 庭にあったら良いね! 』 と言いながら 3本を植えました。  そのうちの2本は ウワミゾサクラ でした。   花は 桜からは程遠いものですが、 香りがとても好くて 樹木の枝振りも中々なもので 葡萄のような房状の 小さな赤い実を実らせるので それも楽しみの一つです。
そして 本物の ヤマサクラ は 見事な枝振りで 春には 沢山の 花を咲かせて 楽しませてくれつつ  ハナノキ(サトウ楓) を パートナー にして 娘の ハンモック を 吊るせるまでになりました。    ハナノキ は 春、 どの木も 未だ 葉を広げ始めない内に 小さくて真っ赤な花を沢山咲かせます。


この ハンモック は お客様が ご自分のお庭で使おうと 一生懸命に作られたものです。 ご自宅のお庭は 自然の雑木林 をそのままにされていらっしゃるのですが、 適当な吊るせる木が無くて  未だ 小学生で 小さかった息子と娘に 下さったものなのですが、 息子は 身体が直ぐに大きくなってしまったり  支える木が しっかりと大きくなった頃には 殆ど家に居ないで 部活の日々でしたから  僅かの間しか楽しめませんでしたが、 とても気に入っていて  ハンモックに揺られて 読書をしながら ヤマサクラ の花見を楽しんで居たものの  追々に 娘のハンモック と成りました。

ハンモックの下に黒猫ドロップ
娘も 何かと忙しい毎日ですが、 休日に 暑くなってくると  こんな風に 庭で避暑しています。   日陰でも 非常に紫外線が強いので 日焼け止めをたっぷりと塗って  ウォークマンを聴きながら 読書です。  どうも 私の好きな 梨木香歩 に はまったようです。
娘が 『 頭の弱い子! 』 と言いながら  頻繁に喧嘩をしている 黒猫の ドロップ は  ハンモックを小脇に抱えて庭へ出て行く娘の後を直ぐに追います。  ずっと 何かを話掛けているのですが、 イヤホンの為に その声は 娘には届きません。  そのうちに ポン! と お腹の上に飛び乗って アピールを始めます。  ドロップ は 息子の猫 なのですが、 息子は飼い主であって 娘の方を 同等の友達 と思っている様子で  一緒に遊んでいるかのように 側に居たり  娘が居ない時には 部屋を自分の場所として 使っているので 『 頭の弱い子! 』 と 叱られるような事を頻繁にしてしまいます。 
面白いもので 娘の猫の チップ は 娘のお姉さん的な役割をしています。  生後半年ほど経って捨てられてしまったことで  精神的にデリケートな猫となってしまったのですが、 拾ってくれた 娘 が 保育園時代にイジメにあっていた時には ずっと側を離れずに支えてくれました。  そして 家族である息子のファンで 娘には見せない甘え方をします。  そう言えば、 息子がハンモック で 読書をしていると チップが、一緒に乗っていることもありましたが、 息子が 新しい本を取りに 部屋へ行っている間も 1人でハンモックに乗って 揺れていた事が 何度かありました。

家守綺譚

家守綺譚

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)

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そんな娘と ドロップ の 面白い遣り取りを眺めていると  突然 『 俺にオオムラサキが止まった!! 』と 主人が言い出しました。  勢い余って 部屋の中まで 飛び込んできました。  時々 蝶や 蜂や とんぼ、 時には シュジュウカラや ヒヨドリも飛び込んできますが、 オオムラサキ が 飛び込んでくると 迫力が在ります。   力強い羽ばたきと 大きな羽の色鮮やかさには 驚かされます。
合鴨たちに 水を掛けてやりながら 庭に水を撒き始めると 水の臭いを嗅ぎつけて 飛んでくる事もありますが、 目の前を飛ぶ様は 実に迫力有る見事な光景です。  羽音がする訳ではありませんが、 雀達と同じ位の迫力です。 

先日も シジュウカラ が 飛び込んできたときに NOЁL が 狩猟犬の本能がちょっとだけ顔を出して はしゃいだのですが、 オオムラサキ相手に 同じ様な反応をしました。
オオムラサキ の方としては 予想外の場所に飛び込んでしまって パニックを起してしまってはいたものの 「 ちょっと休憩〜♪ 」 とばかりに ガラス窓越しに 庭を眺めているかのようでした。  窓が開いているのにも拘らず、 ずっと居るので  適当な頃に 外へと出て頂きました。