ご近所の【 Yamaba 】リードオルガン〜♪
子供達が、小学生の頃に 大変お世話になった先生のお宅へ お邪魔をして 大切なリードオルガンの写真を撮らせて頂きました。
随分前なのですが 『 家のオルガン、YAMAHA のオルガンなのに 何故か Yamaba って 書いてあるのよね〜!? 』 と伺って その頃は未だ 勉強不足だったので YAMAHA の 創立と 漢字表記の改名や 読み方を変えていった経緯などをお話しただけでしたが、 それ以来 何台もの古いリードオルガンを見る機会が増えて行くにしたがって 自分ありに知識を増やしていきました。
今回は 自分なりの調査を含めて 写真を撮らせて頂くお願いをしました。
そもそもは 長野県の諏訪の辺りで オルガニストのご高齢の女性が弾かれていた 楽器 だったそうですが、 亡くなられたそうで 後にオーバーホールをされて 先生のお宅へと やってきたのです。
クリスチャンの先生は さすがに イエス・キリストの シンボルとされている 《 魚 》 の モチーフの意味は 読み取られていらっしゃいました。 ギリシャ語で 「 イエス、キリスト、神の子、救世主 」の頭文字を並べると 《 IXΘYΣ 》と表記されて ギリシャ語で 「 魚 」 の意味を持ちます。 漁師だった弟子達も在りますし 2匹の魚と 5つのパンによって 5,000人の上を凌ぐ話などもあって イエスや 教会と 魚は 関わりが深いこともあって 楽器のデザインとされる事も多かったようです〜
その様な デザインの リードオルガンの演奏の多くは ミサや 礼拝に集った 会衆 の様子を見ながら 賛美歌の伴奏を奏でる事が多かったので 会衆側から見える 楽器の裏側には 《 十字架 》 をモチーフとした デザインが刻まれている事が多いので 先生に そのことをお話しすると オルガンを引っ張り出して下さって 一緒に見てみると ありました〜
社名の記載を確認すると 《 Yamaba 》 とあります。 1900年を待たずに 日本楽器へと 社名と 社章を変えたのですが、 その際に 『 Yamaba 』→ 『 YAMAHA 』 と 読み方も 書き方も変えられました。 しかしながら 1900年に国産 1 号アップライトピアノとして以前に作られた楽器よりも古い 輸入部品を組み立てて作った ピアノ には 《 Yamaha 》 と書かれてあります。
推測をすると 創業を開始した切っ掛けとなったリードオルガンですが、 その後に作られた ピアノは 既に 洋風に濁音を取った発音を意識しつつ あえて変えて使い始められていたのでしょう。
YAMAHA よりも 先に 輸入部品の組み立てなどをして リードオルガンを作っていた 西川や 松本 更には 才田 等の各社を意識して 上野や京都で開催された 勧業博覧会で 評価を受けて 受賞をした印の メダルの様なデザイン を記してあります。
中央には 「 音叉を銜えた鳳凰 」をデザインした 日本楽器製造株式会社 と成る前の社章がありました。
明治23年に上野で開催された 第3回内国勧業博覧会と 第4回内国勧業博覧会の 受賞メダルもありました。
そして 注目したのは 『 創業15年 明治35年 』 とありました。 創業を 1887年としていますので 単純に考えると 1902年です。 明治30年には 日本楽器株式会社 となっていますので 《 Yamaha 》 と表記されている時ではあった事と思われますが、 1902〜3年に作られているピアノも 国産 1 号とされた ピアノが、1900年に作られる前に作られていたピアノには 《 Yamaha 》 とありますので リードオルガンは その頃も未だ 《 Yamaba 》 とされていたのか!? 記念復刻モデルと言う事なのか!?を知る為には 今後の調査を必要としています〜