3.11から間も無く半年です

3月11日の 東北から関東に及ぶ 大きな被害をもたらした震災・天災・人災から もう直ぐ 5ヶ月です。  この日の出来事によって 大きな目に見える事柄のみならず 見過ごされそうな極小さな事柄が計り知れない大きな後遺症となって 国内のみならず、 世界の各国へも影響を齎し続けています。
そして 未だに こちらまでもが揺れる地震と 津波の心配が絶えず、 更に 今回の停滞した大型の台風による被害拡大の心配はつきません。
スマトラ沖の地震から始まって ノアの箱舟 を連想させるような出来事が 各地で続いています。  被害を受けた地域の方々は 代表者のような形となって仕舞っているのですが、 人事ではなく その事から多くの事を考える必要性が有るような物事を作り出してしまって居る事を全ての人たちが 個々に感じ 考える警告と思っています。
そして 震災から半年を迎える今月9月11日には 10年前のニューヨークで起きた大惨事の人も重なります。   10年前のその日は 前日からのコンサート準備と 立会いの仕事でした。  昼間の内に 別の仕事もあって 忙しくも 緊張しつつも 素敵な音楽の中で過ごせた 充実の1日だったので  ビールを楽しみに帰宅すると テレビを付けっぱなしで 猫達とウトウトと眠り込んでいる主人を叩き起こす程の画像が流れていました。  ビッグアップルの象徴である ツインタワー に 妙な物が刺さっていて  言葉に成らずに 座る事も出来ないままに 画面を見入っていると 超低空飛行の機影が画面の端から現れました。  どう見ても戦闘機ではない 旅客機です。  『 ぶつかっちゃうよ! ぶつかっちゃうよ!  高度を上げて!! 』 と叫んでいました。   思い出すと今でも涙が流れます。

世界の教科書でよむ〈宗教〉 (ちくまプリマー新書)

世界の教科書でよむ〈宗教〉 (ちくまプリマー新書)

テロによる 多くの民間人を巻き込んだ出来事でした。   アメリカは広いです。  その各地から日本にやって来た友人達は 一同に日本人には感じることの出来ない恐怖や 怒りや 心が穏やかではない状態となりました。  それは 彼らの中では今でも続いています。  少し前ですが、その仕返し的なアメリカ軍による奇襲作戦が行われましたが、もしもその現場が 日本国内や 他国で起きていたとすれば、アメリカ軍は 立派なテロ行為を犯した!として 世界に報じられた事でしょう。   物理的な行為のみでは 人の心は癒やされませんし 逆に大きな傷痕を残します。  アメリカ人の友人達の苦しみは 心の奥底で 塊となって鎮座してしまったようにも感じます。 
私は 3年間だけではありますが、 ミッションスクールに籍を置きました。  信仰の云々、の前に ゆっくりと考え事をしたかったからです。  結果としては 当時のシスターである校長に 非常に可愛がって頂けるほどの思考の相違バトルをみっちりとして頂いたお陰で ゆっくりとは程遠い 非常にハードな日々でしたが、物事の考え方の土台が身につきました。
その結果とも言えますが、ピアノとの関わる日々を仕事として選びました。  文字の無い時代から物事の伝承は 音楽を通して行われることが多かったのですが、 その1つにキリスト教があります。   各国の文化の礎には キリスト教が日常生活の中に溶け込んでいます。  そして 現代音楽の大元には キリスト教の宗教音楽がありますし クラシックの大作曲家達も その多くは宗教と関わりのある日常でした。  と、話すと 同業者の仲間内でも 『キリスト教は肌に合わない!』『無神論者!』と 言い放つ人もあります。  でも彼らのメンテナンスをしている楽器は キリスト教の文化を脈々と受け継いでいる楽器の1つであって 信仰心云々の前に その様な世界観の人たちがどの様な思考で 物事を見ているのか!? に触れるだけでも 知らない世界の扉を開けることが出来ます。   演奏者の方でも『 目に見えないものは信じない!』と 仰る方がありますが、その目に見えない奇跡を賛美したり 表現した楽曲をどの様に演奏しているのか!? 一度ゆっくりと伺ってみたいと思います。
台風のお陰で ちょっとゆとりの時間が出来てしまったので 私用で出掛けました。  丁度 Amazonや セブン&アイに発注した本も届いて居たのですが、 各新聞の評論欄に掲載された書籍の 数週間分を並べるコーナーの有る書店に立ち寄りました。  そこで この本と出逢いました。
キリスト教の大元である ユダヤ教や 日本の宗教と思い込まれている仏教のルーツを 歴史の一部として知ることは その発祥の国の歴史を知ることにもなります。   
テロ行為を繰返す イスラム教の国のことも 逆に 各国では どの様に教育の現場で教えられているのか!? 等、 各国での それぞれの宗教に対する固定観念の比較などをして見ることで  実際に起こってしまう様々な事件や戦争について 考える事が出来るのだと思います。
私が未だに 洗礼を受けない理由の1つには 熱心な信者さんには申し訳ないのですが、キリスト教・教会を利用してサークル活動化してしまっている島国日本人が少なくない・・・ 自己責任を負わないで 互いに慰めあって 祈る事でリセットする様な姿を感じるので もう暫くは(ずっとかもしれませんが、)信仰とは違った所にいます。
日本人はチョンマゲ結っている、と未だに思い込んでいる先進国の国民もまだまだ多い様(我が子たちの交友関係の延長線上でも有るようで たまに話を聞くと面白い)ですから  島国日本人は 書籍の中での外遊旅行に出掛けてみるのも カルチャーショックを受けて 感性の活性化へと繋がる事と思います〜♪
ロシアン・トランペット

ロシアン・トランペット

丁度 届いたのですが、 以前 コンサートでお世話になった トランペッターのトカレフさんのCDです。   日本語が喋れないフリをされたのですが、ぺらぺらです。  ピアニストの イリヤさんとの会話は ロシア語と英語になるので 3人での会話は 日本語も混ざっての グラマーを無視した ニュアンスの会話で 面白かったです。
清里には 清泉寮があることもあって 聖公会の信者さん始め 多くのキリスト教徒が多い事と 私はカトリックのミッションスクールで過ごした話をすると お2人は驚かれて 会話が増えました。  彼らは ロシア正教の文化の中で育ってきています。 御茶ノ水の 聖ニコライ大聖堂(復活大聖堂)が、ロシア正教です。  カトリックの十字架のきり方が ロシア正教とはちょっと違うので 教えてもらいました。  しかしながら モスクワの辺りでは 『オベリスクや 月のマークも 沢山有るよ。』と 若いイリヤさんが教えてくれましたが、イスラム教徒も多く住まわれているそうです。
そう言えば、以前 レスリングのアジア大会の引率で アジアとヨーロッパの境界線に有るベラルーシに行かれた監督から 『戦争で 日本どころの話ではなく 本当に何も無くされてしまった国なので そこから出来上がった風景は言葉に出来ない簡素なものでした。  資料館には 日本では絶対に展示されないような惨劇の痕の資料が、生々しく並んでいて 色々な意味で世界観の違いなどの勉強になりました。 チャンスがあったら 語学に興味があって 外国人の友人の多い Hideと Moe にも 見せられると良いのですが。』と言って頂いた事があります。