《金沢城》昔の人々の声を想いながら 今の人たちと触合えました

30℃を超える暑い日の 金沢城 散策です〜


尾山神社を見事な2匹の龍の木彫が施されている門を出ると 「いもり坂」と言う裏手の通路を登ってい行くと  後の時代に堀を埋め立てて 学校や体育館が建てられてあった場所が、現在 発掘調査が進められています。   城廻の面白さには そんな発掘調査の様子や 《 石垣 》 を見ることもあると思いますが、 そんな趣向のある方は 兼六園と繋がっている 石川門 からではなくて こちらの鬱蒼と季語が繁っている裏手から入られることを おススメします。  その後の感動も 上った人に出ないと分からないものがあります〜♪
金沢城は 「石垣の博物館」とも言われていて 実に様々な 石 の使い方がなされています。   立派な多くの石たちの重みを受けるためにも 様々な工夫や 高度な技術が使われています。   

休日には ボランティアガイドの方々が、沢山いらっしゃいますので 説明を受けてみると ちょっとした意外な見所を教えてもらえて 他の所縁有る場所にも 歴史探索へと行きたくなる筈です。  残念ながら 私は もう皆さんがお仕事を終えられる時間帯になってしまっていましたが、 1人でフラフラと散策しているので 『何処から来たの?』と逆に声を掛けて頂いて 『金沢城は 門を潜ったり 石垣の間の坂道を上った人ではないと感じられないものがありますね。  東大の赤門のことも 知らない東京人が増えているし 昨年 息子の受験の時に散策した兼六園「成巽閣」では (修復の1つとして)屋根の葺き替えをしていて 若い屋根葺き職人さん達と 窓越しに会話をしたのですが、「何処までが宮大工さんたちの仕事で 何処からが屋根葺き職人さんたちの仕事なのか!?」「職人さんたちの道具はハンドメイド?」とか 材質の話をして 来るたびに面白いことを知ることが出来ます。』と伝えると  金沢城の楽しい見方のお話をして下さってから 『屋敷町に行くといいよ! そんな話が出来るならば、直ぐに気が付くはずだから。  お屋敷の外塀の屋根を見てくると好いよ!』と教えて下さいました。

この建物は 築城当時から 武器保管庫などとして使われていたそうですが、 その後の時代になっても 旧陸軍が僅かに手を入れた状態で 使い続けたものだそうです。   モダンなデザインでしたが、 古い時代からの知恵や技術が 外観からも伺える 私好みの建物でした。

高い場所からの眺めは 城全体の壮大さを感じることが出来ました。   長い歴史と 後々に領土を広げた加賀藩ですが、 その割合に対しては 小さな城だったとも言われます。  しかしその時代では これだけの規模のものを作った技術力などは 他の様々な時代の城とも違っているように感じました。

観光で訪れる人が最も多い場所へと向かっていくと 上から見下ろした景色とは又違った風景に出逢えます。   伝統をデザインした近代的な駅前や 香林坊等の賑わいとも違った異空間です。   復元された数々の建物と共に 庭が広広がっていて 強い陽射しの中の逆光の為に 奇麗に写りませんでしたが、 深呼吸をしたくなります。

河北門 は 門の中にも入れますが、入口に立つと中が殺風景にも見えて 入る方が少ないのですが、 入ってみると 昔の建築技術の資料館になって居ます。   とても暑い日だったので 休憩を兼ねて 入ってみましたが、 昔の技術を再現しながら復元された様子が伺えました。  そして柱の1本1本の太さや 組木の技術などを眺めていると 「物づくり」の盛んだった土地柄や 時代背景なども思いました。
展望台のようになっていて 城をバックにして多くの方が写真を撮られるビューポイントです。   ヨーロッパ系の女の子達も 交互に写真を撮っていたので 『ツーショット?』と声を掛けると 1人の女の子が 『Oh〜!』と嬉しそうに カメラを手渡してくれました。   彼女達はスウェーデンから来ていて 英語は私と同じくらいにしか使えなかったので お互いに「英語、上手ではないけれど 通じてよかった〜」と笑いました。      

石川門 を潜りました。   昔の戦闘に備えた作りは 自然とその姿を美しくしていくことにも成ったとも思えましたし  実に興味深いものが沢山ありました。

写真や図解されたものを見ても 「なるほど!」と思いますが、 実物を見ることは 多いな事だと 改めて感じました。

復元されている門は 現代の技法で 当時の物を再現されていますが、 古いものを見ると  その造りは粗いものの 美しさや 趣旨がはっきりと浮び上がっていて 1つ1つのパーツを眺めていても空きません。
長身だった前田利家と 幼くしてやってきた まつ とは 幼馴染として育ち 後に仲睦まじく暮したことなども思いながら  戦国の時代の城攻めに備えての厳つい作りを見上げながら 映画は観そびれてしまいましたが、原作を読んだ《 武士の家計簿 》の時代へと 加賀藩を引継いで 日露戦争も乗り越えて  現代まで脈々と 土地の人達に受け継がれている多くのものを思いました。

歩道には 落ち葉が舞い降り始めていました。