金沢の近代史と 伝統に触れました

以前の上野散策のように まだまだ続く 金沢散策です〜
段々と 日が傾き始めると 少しずつ心地好い風が吹き始めました。   そして真夏の様には 日も長くなく 時間相応に夕方の景色ヘと変わり始めていきました。   まだまだ行きたい所が沢山有るのですが、 駐車場へ戻りながらの散策です。

21世紀美術館の斜向かいには 立派な天然記念物に指定されている 堂型のシイノキが シンボルとなっている 旧県庁本庁舎の《 石川県政記念しいのき迎賓館 》です。  多くの写真が、道の反対側から撮られていますが、あえて近くから撮ってみました。  1924年(大正13年)に竣工された 石川県内では始めてのコンクリート構造で 設計は国会議事堂を手掛けられた 矢橋建吉による建物です。

芝の庭では 毎年 今の季節には 様々なライトアップをされるオブジェで飾られます。   昨年の息子の入試の時には その中でのウェディング・パーティーが行われていました。    この日は 地域上げてのJAZZフェスティバルの一環の延長でしょうか!? 館内では 地域の大学生達のアート展とクラシック歌曲のコンサートのリハーサルが行われていました。
 

レンガ色の美しい建物は 《 石川四高記念文化交流館 》 です。   1886年に帝国大学令により 新潟・富山・石川・福井の北陸4県
から成る第4区に置いての旧制高校で 加賀藩明倫堂などが母体となった旧制四高です。   大学予科・医学部を設置していたそうです。   第二次大戦後には 金沢大学理学部、金沢地方裁判所、 石川県立郷土資料館などヘと転用されて 現在に至ったそうです。   四高(しこう)と言えば、確か 先日お目に掛かった キリスト教哲学者の父上の母校だった記憶がありますが、 その父上は 国会議事堂の家具・調度品を手掛けられた部署の方でした。 不思議なご縁を感じながら 今回は 外観と庭のみを楽しみました。



車を移動させて 以前からずっと気になっていた 毛鉤(けばり)の専門店 の《 細目八郎兵衛商店 》 ヘと 向かいました。   横安江町の元アーケードだった商店街にありました。   子供の頃に 職人さんが、鳥の羽の色合いや質を見極めながら 細かな釣針へと巻きつけていく作業を テレビのドキュメンターリー番組で見たことをずっと記憶持っていたので  とても地味なイメージを持っていたのですが、 モダンで とても毛鉤屋さんとは思えないオシャレなお店でした。

様々な用途に合わせた毛鉤を額に入れたものがあったのですが 『 値段がつけられ無い』そうですが、 昆虫の標本を思わせる繊細さでした。   この様な疑似餌を使って 江戸での鮎釣などに使われたそうですが、 ルアーや フライ と聞いて イメージが出来る方には 立ち寄って頂きたいお店です。   フライ・フィッシングの 疑似餌も 実に美しいものですが、 それよりも繊細で その技術を生かした コサージュやアクセサリーの数々には 目を奪われました。   丁度 間も無く挙式を控えられている方が、ドレスに合わせてオーダーしたと言うヘアーアクセサリーを大変気に入られたとの事で 挙式前に 社長さんへお礼に訪れてましたが、 ご不在で 店員さんがお電話でお伝えされていらしたので  一緒に 『 お芽出とうございます〜♪ 』のHAPPYを分けて頂きました。    アクセサリーは 大きなコサージュから 小さなピアスまで 様々でしたが、オーダーで 作っていただけるそうです。   地元の学生さんデザインのコラ・ブランドもありましたが、 金沢ならではの 「漆」と「金箔」と そして「毛鉤」が とても美しい作品でした。  毎年 私の誕生日には ご近所の川でも 鮎釣が解禁となります。  春の雪解け水の流れの音を想いました。


本当は もっと色々と行きたかったのですが、 そろそろ暗くなってきたので 帰ることにしました。  400km弱です。
北陸道に入ってから 富山のサービスエリアで 名物の 白えびラーメンと 白えびコロッケを食べました。   丁度 コロッケは上げたての熱々を頂きました。




レスリング世界選手権にて 米満が 銀メダリストとなりました〜   スコアを見ると 非常に勿体無い僅差の銀獲得でしたが、 世界の壁は 国内の僅差以上に厚かったようです。 5位以上が、来年のロンドンオリンピック出場です!