遠い時代の人たちとの由縁を想う


暫く前に 『 八ヶ岳ジャーナルの広告を見たのですが、随分と調律をしていないピアノなのですが大丈夫ですか?』と お電話を頂いて お伺いさせて頂くお約束をしたのですが、 先日の山梨直撃台風の前の台風の時にも 余りにも酷い天候だったために ご心配を頂いて 延期とさせて頂いたお客様のお宅へ 甲府盆地を通過した台風を見送ってから伺いました。
息子さんが弾かれていたピアノだそうですが、 近々 ご結婚なさるお相手の方が、お勤めをされていらっしゃる場所で 時々皆さんの為にピアノを弾かれているそうで その練習に使われ始めたそうです。
お話を伺っていると 共通の知人もあって 懐かしい話題にもなりましたし  地元界隈の 知る人ぞ知る著名人たちが、昔から訪れれる土地の話にもなりました。

無臭の光

無臭の光

逸見道韮葉城城下伝奇集―踏切を物語が通過中巻7

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庭を荒らすカマキリ

庭を荒らすカマキリ

『本は好きですか?』と尋ねられたので 『色々と読んでいます。』とお返事すると 『主人が書いた本です。 今 読まなくていいから 後で読んでね!』と 作品を頂きました。
山梨や 長野には 明治時代の文豪達が 立ち寄った場所が多くあります。  ちょっと意外な話から 県外の土地の話題へと至る事もありますが、 『昭和一桁と かすって二桁生まれの両親から 三島由紀夫の歩く姿などを イメージ出来るほどにまで聞かされましたし 玉川上水入水自殺や 兎に角、今では文学館などに資料として展示されている様な内容の時代を タイムリーで生きていた両親を持っているので 興味を持つ場所が多いです。  お客様の御宅のご近所には 井伏鱒二さんがお住まいだったそうで 執筆に飽きると ピアノの音を聴きに来られていたそうです。』と そんな話題になりました。
白樺派 アララギ派 様々な才能を兼ね備えていた人たちが、 この近所の風景を観ていたのだと思うと 時間の流れを不思議に感じるのです。  そして 色々な所へ行った先でも そんな人たちの所縁有る場所を見つけると  改めてその土地の風景が新鮮に感じるものです。