五感を研ぎ澄ませて楽しむ〜♪

既に　数年前の事となりますが、　東京のお台場へ　【 ガンダム 】の　等身大のモデルを観に行きました。　　　私は　ガンダム世代で　ジワリジワリと　息子に　面白さをすり込んではいましたが、　なかなか興味を持ってくれず…。　　　しかしながら　ある日　突然のように　ガンダムと　インプレッサの魅力に取り付かれた 息子です。　　　主人は　【 ウルトラＱ 】 世代なので　　【 マジンガーＺ 】 も　やっとですし　アニメを　『 マンガ！　』 と　言うので　目覚めてからの息子に　随分と指導されていました。

アニバーサリー３０ｔｈ　を　迎えた【 ガンダム 】 ですが、　当時　既に描かれていた 宇宙ステーション《 スペースコロニー 》 の原理が、　今時の　宇宙開発研究にも適った内容でした。
先日　マンガについての話題になった時に　『 昔の　連載マンガにしても　内容が専門的で　最近のマンガも　知識がないと理解出来ないほどの深い作品が有ったり　入門書となる質のものが有る。 』 と言う　軽いながらも　面白い話題になりました。　　　《 ベルバラ 》ブームの時には　フランス語を取る学生が増えたり　《 のだめ 》 のお陰で　クラシックを聴こうとする人が増えたり　　オタク とは違った　専門的ジャンルが　時代時代で　生み出されています。

『 大統領になってやる！ 』　『 ガンダムを作る！ 』と聞いて　鼻で笑った大人は　老化を急加速で辿っていると思って　「 関わらないように〜ｆ＾＾； 」 している面は　我が家族はあります。　　　《 無駄 》な事の　ウェイトの大きさを　感じられない　ユーモアのセンスのギャップの問題です。　　否定ではなくて　思考や感性の違いを感じるわけです。
《 兵器 》 としてでは無く　空を飛ぶ 戦闘機の音や姿は　魅力的です。　　【 ガンダム 】 も　もし　本当に完成すれば、　災害救助ロボとして活躍も磨るでしょうし　　それ以前に　素晴らしい技術の結集です。

【 地獄の門 】も　知識と　技術の結集と言って良い作品の１つです。　　
上野に　ルーブルから　レオナルド・ダ・ビンチ の　【 受胎告知 】が　来た時に　意外なことに　ミッションスクールで　学んだ経験の無い 息子が、　一番　真剣に見続けました。　　予備知識を　自分なりに　収集してあったことも有るのでしょうが、　様々な角度から　見続けました。　　ダ・ビンチだからこそ　様々な　不思議な作品を　様々なジャンルで　生み出し　　残せたものが、有ることを感じます。

日本人は　道徳的なものを　好みますが、　古くから苦難の歴史を重ねてきた諸国では　哲学的なものを　好むように感じます。

認めてもらえる一人前の仕事を仕上げる事で　此れほどまでに　長い時間を経て　　親しまれるような仕事を成し遂げられるとは　昔の　職人達は　予想も出来なかった事でしょう。　　　
何代にも渡る 技術の継承と　鍛錬の上で　完成したものが、　その後に　後々の世に　長く残される、　そして　経験値を積み重ねた熟練技術と共に　研究を積み重ねて　いまだ尚　未完成のものにチャレンジする精神は　合い通じるものを感じます。
楽器製造や　メンテナンスに関わる業界人でも　様々ですが、　『 古いものを知らなくては　新しい物を作り出せないのに　今時は　古いものを蔑ろにして　新しい物を追い求める…。 』と　語り合える　世代を超えた　ジャンルを超えた　方々との出逢いに恵まれている事を　大切にしつつ　　自分を成長させて　子供達へと　感じ取ってもらえるだけの器磨きの為にも　《 無駄 》と言われがちなことを　沢山　関わりたいと　思う出来事が、　実に多きこの頃です。
ピアノの　弾き方にしても　音と　タッチのタイミングや　セッティング次第で　物理的なウェイトが、『 重い！ 』 と　一言で言い切ってしまう　演奏者も居ますし　構造的な感じ方や　弾きこなし方などの研究をされている　演奏者は　実に少なく　　様々な環境下での　様々なピアノとの向き合い方を　伝えていく事も　私の仕事の１つと　考えています。　　理想的な音を出す楽器が、最も優れていると　思われている方々が多くなってしまった昨今、　本来のヨーロッパの文化と共に育まれてきた ピアノと言う楽器が、　どれだけ育て甲斐があって　どれだけ艶を増すか！？　五感を研ぎ澄まして　感じられる方々を　探していくことも　仕事をしながらの　楽しみだと　思っています。
１つのものを　製作しながら　直し続けている　巨大なオブジェとも言える　ガウディーの作品を　肉眼で見てみたいと　思うことも　不思議と　一致している　我が家族です。

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