お天気は最悪・・・ ランチは最高〜♪


昨日のセミナー3日目は 大きく予定が変わって 三島行きのドライブとなりました。  結果として 非常に速度の遅い台風12号の 相変わらずの進み具合では 三島行きは正解だったと思います。  出発の前に セミナー主催者の教授宅に Amazonからの荷物が届いていました。  それは 先日 私が頂いた英文の古いピアノの文献だったのですが 教授の奥様と『1冊ずつ持っていれば会話がスムーズ!』と言う事で 2冊の注文を出したものでしたが 1冊分は「古書の在庫がなくなりましたので キャンセルとさせて頂きます」と連絡が入ったそうで 別の出品者へ発注を出したものの 「やっぱりありました。送ります。」と 送ってきてしまったものでした。

Pianos and Their Makers (Dover Books on Music)

Pianos and Their Makers (Dover Books on Music)

別の古い資料から 【 ラハルス 】(ブログ内を検索してみて下さいね♪)が、1865年に作られたアップライトピアノであったことが解りましたが、 その資料館行きの様な古いピアノのメンテナンスを任せていただく際に 『 そんなに珍しいものならば ちょっとしたミニ研究会したら如何?』と付け加えてくださったので 県内の同業者を巻き込みました。  始めは いつもの様に 渋ってダルそうな様子の受け答えだったのですが、【 ラハルス 】 を見た途端に 目が覚めたかのような大興奮で 職人の血が騒ぎ出した 『のめり込んだ彼にでも差し上げましょうか?』と仰って下さったので 他にも自慢して見せびらかしたいものも多々あったので 呼び出しました。   案の定 『え〜!?』『ふ〜ん!?』とそっけない電話の向こうの様子だったのですが 今回も半分命令形で『じゃあそう言う事で!』と言うと 『ふ〜ん。 あ、宜しくお願いします!!』と態度が急変しました。

待ち合わせをして 教授のお宅へと伺いました。   英文の本の話をしたときには 『訳したものを送ってね。』と人事のように言っていたのですが、実際に本を手にしてみると 古い英語圏の本だからこそ書かれている資料が多かったので 気に入った様子でした。  修理が出来る調律師ならば 『 面白い! 』 と感じるはずの内容ですから 当然のことでしょう。  序でに 昭和14年のオーバーホールしたてのグランドピアノも見せびらかすと 細かな感想を述べつつ 何だかんだと言いながらも 弾き続けていました。
台風で 激しい雨の日でしたが、お腹は減るもので  教授ご夫妻と ずっと偵察に行きそびれていた 明野町の 《 ターシャ 》 と言う 大きな薪のストーブで調理をするレストランへと ランチに行きました。

ちょっとリッチなランチコースではありますが、 見た目にも 味も とても楽しめる料理でした。  話題は セミナーに集ったユニークな皆さんのことや 急遽の三島行きの珍道中の楽しい話でした。
豆腐のテリーヌが、 何とも言えない不思議な食感で 品の好い味付けでした。

お店の中は ゆったりとしたスペースで 自動演奏付きの コンソールピアノが置かれてありました。   セミナーの3日目に ちょっと纏まった人数の皆さんと一緒にランチが楽しめるお店を探していたのですが、 忙しくて下見には来る事が出来なかったので 『 来年は 此処にしよう! 』 と 既に決定しました。 

ランチのハンバーグのお肉が、台風の影響で届いていなかったので ポークとなりましたが、香ばしくて とても美味しく頂きました。
お店の名前の由来を伺うと 『 ターシャ・チューダ が好きで 憧れてつけました。』との事で 店内には ターシャの絵本や写真集などが おかれているコーナーがありました。
ターシャの庭

ターシャの庭

何人かの方が ターシャの絵本や 出版の翻訳をなさっていますが、教授の母校の先輩の当たられる 食野(めしの)さんは お付合いの長く お世話になっている方で 素敵な4人のお嬢さま方のお母さまです。   何かと清里と関わりの深い方なので お目に掛かる事も多いのですが、 近いうちに 薪ストーブでのお料理が食べられる 《 ターシャ 》にお連れしたいと思っています。 
コーギビルの村まつり

コーギビルの村まつり

ガーディナーの代名詞の様な人物となった ターシャ・チューダ ですが、そもそもは 貴族階級のご令嬢ながら ナチュラルな古い生活様式を選び  絵本作家として活躍をされた方です。   ガーデン・ブーム到来と共に ターシャの写真集などの出版物が増えていったので  児童書好きの私は その当時は驚いたものです。
この絵本も 一度は廃盤となってしまったのですが、 食野さんが新たに翻訳をなさって出版に至った1冊だったので 出版された時には とても嬉しく思いました。
マジック・ツリーハウス 第30巻 (マジック・ツリーハウス 30)

マジック・ツリーハウス 第30巻 (マジック・ツリーハウス 30)

何年か前 子供達が未だ小中学生だった頃に 食野さんが『試しにね、4冊だけ出してみるの。 読んでみてね!』と下さった 《 マジック・ツリーハウス 》 のシリーズは 現在では世界各国で翻訳されています。   以前に 原作者の オズボーンさんが来日された時に 抽選に当たって 東京駅前のサイン会会場まで伺うと イベント前の店内を オズボーンさんにご案内されている食野さんと行き会って 『あなた達、山梨からわざわざ来たの?』と驚かれましたが、 ご紹介下さって 子供たちからも『とても大好きな本です!』とお伝えできて サイン会の前に既に握手会となりました。
増版がどの巻も 既に物凄く繰返されていて  その度にご自宅に届くので 娘の学校の図書館にも プレゼントをしてくださっています。  その後も 出版される巻数が増え続けて  丁度 新しく就任された学長が 食野さんとの大学の同期生だったこともあって 『 親しい方の在学中のお嬢さんが居るの、と貴女達のお話になって 以前に図書館へ 貴女から届けていただいたお話をしたので 続きの巻も 差し上げるお話になったのよ。』と ご連絡を頂いたのは ちょっと前のことです。   
調律で伺うお客様の御宅のお子さん達も ほぼ全員が この本のファンです。
来年に1月7日からは 映画となって公開される作品です。  声優として 芦田愛菜ちゃんも参加しています。 
ガフールの勇者たち 13 風の谷の向こうの王国

ガフールの勇者たち 13 風の谷の向こうの王国

そしてこちらの作品も 食野さんが翻訳をされたものですが、 ちょっと難しい内容ではありますが、子供達がのめり込みました。   昨年秋に 映画で公開された作品です。