秋の風景、古の風景から 音を感じます♪


段々と冬へと向かっていく季節の移り変わりの中での会話。
『今日は暖かいね、20℃もあるよ』
『今日は暖かいね、10℃もあるよ』
『今日は暖かいね、氷点下じゃ無いよ』
『今日は暖かいね、もう直ぐ雪が降り始めるからだね』

と、そんな按排に身体が変わっていきます。  春はこの逆です。
寒くなってくると 暖かなものが食べたくなるものです。  このところは妙にラーメンが食べたくて、でもナカナカのスープのお店は見つからなかったり。  昨年、お客様から教えて頂いて 行くようになったお店が此処、シナそばのお店《 とんぼ 》です。 北杜市立病院 甲陽病院向かいの薬局横の細い道を入っていきます。 住宅地の一番奥に お店は在ります。

今回は 塩・辛味に チャーシューをトッピングしてもらいました。  シナそばの醤油ベース味・塩味・味噌味のスープは どれもサッパリとしていて 遂、飲み干したくなります。  そしてそれぞれの味に合わせて 違った麺を使っているところも 食べに行く楽しみの一つです。
奥様は フラワーデザインもなさっていて 近くのコミュニティースペースでも 講師をなさっています。
定休日は 水曜日。 お昼の時間と 夕方からの営業時間があります。 ランチの時間帯は 大盛りも普通盛りと同じ料金です。   知る人ぞ知るお店なのですが、病院に来られたご高齢の方が 1人でも立ち寄りやすい、そんなお店ですが、各種の業者さんたちが仕事の間の昼食にも来られます。

今年も柿がたわわになっています。  標高300m辺りでは、甘い柿も生るようですが、少々標高が高くなると 甘柿を植えても渋柿になってしまいます。  以前は寒くなる前に 干し芋用のさつま芋を庭先で蒸したり 干し柿にする為に縁側で皮を剥く光景がありましたが、最近は嗜好も変わってきたので 余り作らなくなったので 柿の実も採らずにそのままです。  野生のお猿達が、一口カジッテは放り投げて行きます。  そのまま天然の干し柿になった頃にカラス達が啄ばみに来ます。

この数日は とてもお天気が好かったので 写真が撮りたい!と思ったのですが、車を走らせていると なかなかビューポイントには停める事が出来ないものです。   この地区は 余り有名ではありませんが、武田信玄の時代のお城跡が近くにある場所なのですが、八ヶ岳南麓ではちょっと珍しい穏やかな天候になるような地形です。  青林檎と 真っ赤に色付いた林檎の他に 生垣に仕立てられたワイン用の葡萄も少々生産している地区です。  その端っこでは、自家用の白菜などの野菜が、瑞々しく育っていました。

随分と前のことではありますが、同業者の大先輩が、お蕎麦屋さんに転身しました。  元々 製造工場にて修行をした都内の楽器店の息子さんでした。  私が、同じ町内に越して来て以来、何かと珍しい古い工具などを届けて下さって 『使うなら、使ってよ。』と下さるので 今では作り手も居なくなり、余り必要とされなくなって来た事もあるのですが、手に入らないような工具や 古いピアノの部品が多いので 非常に助かります。   古いピアノの話を聞きたくて 先日 同業者と共に お蕎麦を食べに行ったのですが、またまた色々な工具の換え部品などを頂きました。  特に重宝するものは ドイツ製の縫い針です。 糸を通す部分を切って使うのですが、 ピアノのハンマーヘッドヴォイシングと言う作業に使います。   国産の各社の縫い針も試しましたが、直ぐに折れてしまって作業にならず、 ドイツ製の縫い針が、とても好都合なのです。
そのお蕎麦屋さんで 色々と物色させて頂いていると この様な新聞を見せてくれました。   長野県の古い蔵から出てきたそうですが、 明治〜昭和初期の珍しい史料価値の高い新聞です。   これこそ欲しかったのですが、さすがに頂く事は出来ませんでした。

アライバル

アライバル

丁度その様な時代を思わせる本をご紹介します。   ショーン・タン http://www.shauntan.net/ (HPも可愛らしいので 是非クリックしてみて下さい。)と言うイラストレーターであり 作家であり 舞台・映画・アニメーションを手掛ける不思議な人物です。  漫画の様な絵本の様な、不思議なジャンルの本なのですが、文字が一切無い中でも その場所の雑音や 空気が伝わってくる 不思議な1冊です。   丁度、映画【 海の上のピアニスト 】 を思わせるような作品も描かれているのですが、古い写真を基にして デザインをされているそうです。  古い写真そっくりに描かれているのですが、 その構図の中には 何やら不思議な楽器や 未来の生き物を思わせるものが、たくさん織り込まれています。   古そうだけれども未来の出来事とも思える出来事も描かれています。  聖書の中の出来事の未来版とも思えます。    外のカバーを外してみると 更にレトロチックな表紙が隠れています。
是非とも 本屋さんにお立ち寄りの際には 手にとって ページを開いてみて下さい。
海の上のピアニスト [DVD]

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