《 うれしいひなまつり 》は〜

読まれた方も多い事と思いますが、 朝日新聞で サトウハチロー作詞《 うれしいひなまつり 》 の歌詞http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/ureshiihinamatsuri.htmlについての特集を読みました。 誰もが口ずさんだ事がある歌ですが、 お内裏様とお雛様、右大臣などの歌詞の内容に間違った使い方をした箇所が幾つかあって 本当は消し去りたかった歌〜♪とのことでした。 そんな記事を読んだこともあって 「いよいよ春だな〜♪」と感じる陽気だったので ちょっと走って お雛様を見に行きました。

JR中央線 塩山駅前には、武田信玄公の銅像が、鎮座していました。 兜を着けた 信玄の肖像画や 甲府駅前の銅像が有名ですが、 此方は ちょっと身近に感じる姿です。 観光客の方々が 『 武田信玄って こんな顔をしていたの? 随分とガッチリとした顔立ちだね〜!? 』 と驚かれている様子の会話も聞かれました。  塩山駅前に来たのは、多分30年以上前の事だと思います。  こじんまりとした小さな駅舎だった様に記憶しています。

その塩山駅真ん前の 一等地にある 《 甘草屋敷 》 http://www.city.koshu.yamanashi.jp/koshu_wdm/html/fun-1/22173017001.html  に行きました。  江戸時代には JRならぬ 国鉄 も通ってはいませんでしたから 結果として一等地になったのですが、 この屋敷の為に 作られた駅の様にも見えて ちょっと面白かったです。

江戸時代に 漢方となる薬草を栽培して 徳川家に納めていたことで財を成した 高野家の立派なお屋敷です。  土間に入ると 先ず目に飛び込むのは、立派な柱なのですが、 余りにも太くて 柱には見えないくらいの存在感です。  この家を支え続けているのですから 樹木として生えていた頃も さぞ立派だったことと思います。

こちらの雛祭りは 4月3日に祝います。  丁度 甲府盆地では 桃の花が咲き始める頃で 甲府駅前では 《 信玄公祭り 》 http://www.yamanashi-kankou.jp/shingen/ も盛大に催されます。  毎年、話題の俳優さんが、新原稿に扮しての 騎馬行列が有名です。

古くから伝わる つるし雛 と 昭和の時代の12段飾りのお雛様です。  

つるし雛を 傘の様に仕立てて お祭りの行列に花を添えるようです。

一番上を見てみて下さい。  お社の様な建物の中に お雛様が飾られています。  山梨特有の 館雛です。  明治から 昭和初期に掛けて 盛んに作られたと聞いています。

更に 此方は1800年初めごろに造られた うりざね顔のお雛様です。  着物も お顔も 少々の傷みは見られますが、未だに現役で 来館者を出迎えてくれる姿は 昔の職人も想像が出来なかったことでしょうが、『 この程度の傷みで残っているなんて 』 と 驚かれている声がありましたが、 ピアノの部品も同様で 天然素材しかなかった時代に造られたものだからこそ 保存次第では 長く受け継がれるものだと 改めて感じました。


山梨にゆかりの深い 樋口一葉のコーナーがありました。  こちらの紙幣、 とても見難いのですが、樋口一葉の肖像の直ぐ下のナンバーを見てみてください。 通し番号 《 5 》番目の紙幣です。  1〜10までを似て歩かれる方もいらっしゃる位に マニアにはたまらないお宝も 展示されていました。
西から 雲が濃くなってきました。 お天気は下り坂です。  まだまだ雪の心配がありますが、春を楽しむ日となりました。