トータス松本さんがテーマソングを作ってくれました〜

一昨年、石垣島で買った泡盛のおまけに下さった《請福》http://www.seifuku.co.jp/の Tシャツを来て 昨日の余韻に浸っています。  家族旅行が好きな父のお蔭で 親族の多い西日本のみならず、いつの間にか寝台列車に乗せられていて 捕鯨船に乗っているお兄さんたちと仲良くなっているうちに十和田湖を眺めていたり、 社会人になるまでに 47都道府県の殆どの場所を訪れていました。
(久々の小田急線)
「沖縄だけは行くことが無いだろうな〜」と思って居たら 意外な事に 一昨年のインターハイが、沖縄開催となり しかも レスリングは、石垣島。 監督の4年目のジンクスの年に当たって仕舞ったのにも拘らず、ちょっと心細かった部員たちが、一丸となって インターハイ団体戦出場権と半分以上の個人戦出場権を獲得しました。 スポーツ以外で 大学進学する高校3年生ならば、既に受験体制に入っていて AO入試なども始まりつつある夏ですが、キャプテンを務めていた息子は 最後の年だから ちょっと楽しもう!と 個人戦では 本来の74kg級の上の階級での出場権を得てのインターハイでした。 『観に行きませんか?』と声を掛けてくれた 2年生のお母さんとお姉ちゃんと3人分の早割チケットを取って 観戦に行きました。 団体戦では 開催県から出場するシード扱いの2校の内の ご当地の八重山高校と2回戦目に当たることとなり レスリングを見た事が無い島の方々も自転車で駆け付けての 超アウェイの敵方の応援団に中での試合となりました。 結果は、駆け付けてくれたOBと『あ〜、勝っちゃった… アウェイの中で 体育館中を更に敵にまわしちゃったね… 』と思わず呟いた 両校ともに頑張りながら 楽しそうな試合の流れで 試合経験の違いを感じられた島の皆さんが、『凄い技を沢山出来るんですね!』『うちの学校に勝った、山梨県の皆さん!』と 団体戦で優勝した高校よりも 新聞の見出しで大きく校名が、書かれていましたし 親しみを込めて沢山の声を掛けて下さった方々との出会いの多い 1週間となり、息子たちも『何だか、こんなに楽しい試合って 初めて!!』と とても好い時間を過ごさせて頂きました。 
(開場待ち)
さて、そんな息子が、宣言通りに レスリングはキッチリ高校の3年間で それなりの結果を出して おまけにワシントン州へ遠征に行けましたので 地元の国立大学への推薦も頂けるお話を断って 『ロボコンで 世界を目指すから ここしか行く気はない!』と 志望した石川県の大学へ進みました。  昨年の大学ロボコンは、入学時には既に プロジェクトがスタートしていたので お手伝い傭員的な役割でしたが、チームが敗退してしまい タイでの世界大会へは進めませんでした。
その世界大会が終わると直ぐに発表される 次年時の課題は 世界大会開催国・香港の伝統行事の饅頭の山を登りながら 饅頭を奪い合う祭りの様子と 路地の狭さやアップダウンのある交通事情を模したコースが課題の【 平安大吉・ペンオンタイガ・Peng On dai Gat 】http://www.official-robocon.com/jp/daigaku/daigaku2012/index.htmlとなり 初めての搭乗型手動ロボットと 自動ロボット、コレクターロボットの3機を使っての アイディアと耐久力がネックとなる内容です。
1次審査は、書類選考で 44チームがエントリーしたそうですが、ビデオ選考の 2次審査・3次審査を通過した シード校7校を含めた 21校が、代々木での 世界大会出場を掛けた 全国大会出場権を得ました。

各大学からのロボット搬入は、学生たちが、丁寧に梱包をして 大会数日前に NHKが手配した業者さんに託します。  会場に到着してから ロボットたちとの再会となって 調整が始まります。  コースに使われている床材の微妙な硬さの違いや トレースする白線の状態、地域性の違いによる温湿度に対応するのです。  ロボットのパーツの材質を替えたり、プログラムを変更したり増やしたり、 ピットクルー達は、時間をフルに使って 試合に臨みます。  クルー以外の部員は、遠方の多くの大学がその様ですが、 往復のバスでの車中泊の遠征をしてきます。 各大学に割り当てられている座席チケットだけでは部員数や応援団の人数には足りないので 一般入場券を1枚でも多く獲得しようと 観覧希望の往復はがきを書いての応援席の争奪戦から 戦いは始まっていました。  昨年は、わざわざ北陸からバスに乗って来たのに 入場できないで 外で応援に来て下さるOB達への対応係りになった4年生達だったそうです。  地方の私学の大学としては珍しく、47都道府県から学生たちが集まるので 就職先も様々ですから もっと頑張ってチケットを獲得して欲しいのですが、基本的には学生たちに任せている大学の方針なので ロボット製作にエネルギーを注ぎ込んでいる彼らには、そこまで気持ちが回らないのでしょう。 チケットが多く取れたら OB達に連絡をするような余裕も無いでしょう。 今年は 4枚だけが抽選に当たったそうで  他校では束になったチケットを持っていて 余っている所もありましたが、その違いも「学校のカラーだな〜!」と思いながら 私の持っていた余りの1枚をプラスして貰いました。  

レスリング全国大会の時にも思いましたが、不思議な事に その年その年の好みの色がある様子で 今年は、黒や濃紺、ブルー系のチームカラーが多く Tシャツの他に ポロシャツのユニフォームが多くて 昨年の優勝校の東京大学はじめ 息子たちと見間違える大学が多くありましたが、 デザインにこだわりを持ったチームシャツを眺める事も 面白かったです。

参加21校での予選リーグでは、シード校を分けて A〜Gグループに分かれての戦いでした。 観覧席がお隣になった ものつくり大学の関係者の方と 『いきなり、当たっちゃいますね…』と苦笑い。  前日に試験走行をしてはいるものの 課題を最後まで時間内に達成する《ペンオンタイガ》にまで至らずに それまでのポイントでの勝敗が決まるものが多くて 更に Fグループでは、シード校のまさかの敗退がありました。  21校中、時間内に《ペンオンタイガ》を達成したチームは、タイムはバラバラながらも 6校のみでした。  時間内に課題を達成できなかったものの アイディアがユニークな大学もありました。
NHKでの番組放送の為に 20台近くのカメラが入っていましたが、決勝トーナメントに進むと ロボットの性能が上がる為に スタッフさんのみならず 審判員の方までもが、試合中に転ぶようなアクシデントも起こるスピードを競い合う展開となりました。  予選では《ペンオンタイガ》を2回達成していた大学が、トラブルで ポイント負けの敗退する場面もあったり、 調整が上手くいって 自己ベストタイムを叩き出してくる大学も現れ始めました。  スポーツの試合では その様な事はよくあることですし 音楽の演奏会、演劇の舞台などでも起る事ですが、 緊張感や 会場の様子次第で 意外なる人間の力が発揮されるものです。

そして勝ち進んで迎えた息子達のチームの決勝戦です。 ミスが無ければ 40秒台を出す、 昨年の課題では多くのセンサーを駆使して《ロイクラトン》を全ての試合で達成した 東京大学との対戦となりました。  操作ミスさえしなければ、勝てる可能性は十分にあるので 集中して頑張って欲しいと思いながら スタートの時を待ちました。  会場内一体となってのカウントダウンと共に スタート!  これまでに無い俊敏な操作と ロボットたちのスムーズな動きで 試合の前半は 両校ともに殆ど同じ動きです。 そして後半僅かの所で及ばず… 操縦者が互いに向かいあった状態の最後のシーンを 0’46秒で 東大が《ペンオンタイガ》達成を果たして 試合は終わりました。  金沢工大も最後まで終えていたとしたら ベストタイムとなって居た試合でした。  優勝校の東大は 香港でのABU大学ロボコン世界大会http://www.official-robocon.com/jp/abu/abu2012/index.htmlへと臨みます。  目標タイムは 0’30秒 とのこと。 予選リーグから始まって 敗退してしまったチームの分も気持ちを背負って 頑張って貰いたいです。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120610/t10015731081000.html?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed
今年は NHK大学ロボコンのテーマソングが、作られました。 トータス松本さんが、全国大会までに 何とか間に合わせて作って下さったそうで 未だ、タイトルも無いまま 披露されました。
全国の大学生たちの白熱の様子は、 7月1日 ㈰ PM 5:00〜 NHK にて 放送されます。