素敵なホームコンサートにお邪魔しました♪

今年も このピアノの活躍の時が、やってきました〜♪
昨年の夏に とても丁重なお電話を頂き 『 八ヶ岳ジャーナルを見て お電話をして居るのですが、 秋に自宅にて ホームコンサートを開くので 調律をして頂きたいと思いまして 早めに予約のお電話をしました。』と ご依頼を頂いた事からの出会いとなりました。  既に ピアノを移動された数年前から毎年、 神奈川県から調律師が来て ホームコンサートに合わせて調律をしていたとは知らずに 大胆にも 『 調律の年数が、開いてしまっているようですね。  低音の巻線も切れたままになっていますが、 元々の弦が無くて 職人さんにサイズの合った銅線を巻いて貰う為には もう一本の弦をお借りして そこからサイズを計算しますので 暫くの間 この1音は音が出ない状態になります。』 と その様なお話をしたように思いますが、 不思議なご縁は 続き始めます。
 

【 ルビンシュタイン 】 は 知る人ぞ知る楽器なのですが、 調律の専門学校に通っている頃から馴染みの有るブランドでした。   昭和10年頃に横浜の保土ヶ谷の辺りで 斉藤武司氏によって創業されたそうです。   ピアノで有名な場所は 静岡県浜松市ですが、 明治時代には 横浜港から入る輸入部品を組み立てたり 蒲田の近辺に木工を始めとする職人さん達が多く住んでいた事や 今では考えられないでしょうが、築地に外国人が多く住んでいた事などのこともあって 築地から横浜に掛けて 多くのピアノメーカーが在りました。( 築地につきましては ちょっと面白いエピソードも有るので 後日書きます。)
藤武司氏の下で 私の師匠達の師匠であった 森 健氏 が、修行をした場所でもあったので 『 ピアニストの ルビンシュタイン が、突然工場に来ちゃって 慌ててピアノの蓋を閉めたらしいけれど 弾かれちゃって「これは何なんだ? 自分の名前がついているピアノだから もっとしっかりと作るように!」と言われたそうだ。』と聴いています。  後々に 浜松へと移ったのですが、 【 ルビンシュタイン 】を作りながら 多くの名器を生み出す 天竜楽器 の母体となったメーカーです。  天竜楽器は 数多くの名器を生み出したことから 日本楽器の傘下へと加えられ その後もユニークな楽器達を作り続けます。
初期の頃に作られたと思われる【 ルビンシュタイン 】ですが、 自分でも驚くほどに 昨年初めて会った時よりも とても歌う気満々で 作業のイメージが、直ぐに沸いてきましたし ちゃんとそれに答えてくれました!! 

昨年の調律後のコンサートには 低音の1音が出ないままの状態で間に合わなかったのですが、 先にピアノの部分的なサイズを測って 持ち帰ったサンプルを元に サイズを指定して巻いて貰った 低音弦 を張る為に  再びドアのチャイムを鳴らした時でした。  私の 旧姓 を フルネームで呼ぶ御主人さまの声が、後から聞こえてきました。  驚いて 『どうしてご存知なんですか??』と 半分腰を抜かしながら 御宅の中へと案内して頂きながら 私の 旧姓を知る人物と一緒にお仕事をされている事が分かり またまた驚きました。   更には 娘の学校の付属の幼稚園へ着任されたばかりの延長先生も 小児医療の関係者が集られて行われたバーベキューの時にいらしていたそうで 『 娘がレスリングで 母はピアノ調律師 』と伝えれば その2つがインパクトあった様子でしたので 更に 幼稚園卒園児が、以前は多くレスリングの練習に来ていて 私も一緒に汗を流している事をお伝えした時には 大変驚かれつつも 面白がられたので 不思議な接点に驚きました。
昨年お伺いをした数日後の清里・萌木の村でのコンサートにも お出掛け下さるとの事で  更には 今年の2月でしたが、 息子さんがその場所で結婚式をされることも伺い  喜びが何重にもなりました。
今年の調律にお伺いをした時には 素敵な新郎新婦が、晴れれば 会場内に有るちょっとグロテスクながらも可愛いメリーゴーランドの前でも写真が撮れるのですが、 その日だけ大雪に大当たりで 真っ白な雪に囲まれた オルゴール博物館 HALL of HALLS の前で撮った写真が、飾られてありました。  とても心に残る風景をご親族や お友達の皆さんにも刻んで頂けた事と思います。 

今回のホームコンサートには 御主人さまと同じ職場で働かれている 私を古くから知る方もいらっしゃる予定でしたので お邪魔をしたのですが、 これもまた不思議なタイミングで コンサートでは会えなくなってしまったのですが、 コンサートの前に会うこととなりました。 ( その理由は 10月10日に書きます。)
周藤(しゅうとう)容子さん率いる 【 Regalo 】http://regalo-music.com の皆さんが、お越しになりました。   ソプラノの周藤さんは イタリアで学ばれていらっしゃって 多くのタイトル保持者です。  ハワイで結婚式を挙げられたそうで 現地の歌手の方が シューベルトアヴェマリアを式の中で歌って下さったそうですが、 プロとして 職業病的に聴いてしまったものの 思わず涙が零れるほどに感動的な歌唱力に聴き入られたそうです。  感動的な日に 同業者の歌声に感動できる素晴らしい経験を生かされていらっしゃる方です。
バリトンの五十嵐正一さんは やはりイタリアでも学ばれていらっしゃいましたが、 ボイストレーナーもなさっているからでしょうか!? テレビ局のアナウンサーの様なお話振りで 『 目指せ、安住! 目指せ、羽鳥!』 と思わず言って仕舞いました。  自称『シャイ』との事ながら ウソです。  お茶目でした。


ヴァイオリンの松田 文(あや)さんは ちょっと緊張気味で 遠慮されながら弾かれている様子でしたが、 段々と気持ちが乗ってくると 小柄な身体で大胆な演奏をされる方でした。  イギリスにも留学の経験があって 多くのタイトルを受賞なさっていらっしゃるそうですが、 ご出身は福井県永平寺のお近くだそうで 山梨の稲刈り等の風景を懐かしく眺められたそうです。  女性にお年を伺うのは失礼なので 伺いませんでしたが、 高校2年生の我が娘に『クラスメイトだよ!』と言われても 疑う余地の無い可愛らしい方でした。
ピアニストの矢崎貴子さんは 苗字で解かる通りに 山梨県のご出身でした。  ピアノ伴奏なので 後で気がついたのですが、 横顔くらい写真に撮れれば好かったのに〜 後姿ばかりで 申し訳有りません。  現在は 大学研究かを終了されて 母校・桐朋学園大学声楽科嘱託伴奏員をなさっていらっしゃるので 見事な伴奏でしたが、 お年を召している【 ルビンシュタイン 】を見事に弾きこなされて ソロでショパンの幻想即興曲を弾かれた時でも 安心して聴かせて頂けました。

途中 出席者の方々のご紹介を頂いて とても素敵なご縁で繋がっていらっしゃる皆さんと お時間を共にさせて頂けた事に 更に感激をしました。   
歌曲、ヴァイオリン曲、ピアノ曲と 様々なジャンルから バラエティーに 濃厚な曲の数々を楽しませて頂きましたが、 時間は過ぎて行くものです。  しかしながら プログラムには書かれていない 御主人さまから 奥さまへのプレゼント曲が、 アンコール曲として 用意されていました〜

たっぷりと音楽を楽しませて頂いた後には 演奏者の皆さんも参加されての バーベキューとなりました。   昨年もそうでしたが、 お客様をお迎えする為に 奥さまの古くからのご友人の皆さまが、せっせと庭の落ち葉を掃除して 見事なグリーンの芝を調えて下さったり  お料理の準備を整えて下さって とても贅沢なひと時でした。

秋の日は早く沈むもので 何時の間にかに 月が輝き出しました。   皆さんとの楽しくて美味しいバーベキューの会食は 時期案を進めるのが、早いようです。   直ぐご近所の方が フラダンスを習っていらっしゃるとの事で 『 月を見ていたら 踊りたくなった! 』 と ご自宅へ着替えに行かれて CDご持参で 焚火の前で 披露して下さいました。   リアル《フラ・ガール》の浜辺ならぬ 山の中の 裸足での実演に 時々『 足、痛い・・・ 』と言葉が漏れ聞えるので  皆さんで 大笑いの楽しいひと時でした。
近いうちに 皆さんのお宅へ 調律にお伺いをさせて頂くお約束も頂きながら 終演の時を迎えました。

次回は 昼間から 第一部のコンサートは お庭の 野外ステージ で行われるかもしれません。  もしかしたら ピアノ伴奏のフラダンスを拝見出来るかも知れません!?(フラの曲をピアノでは ちょっと無理かな〜!?)  驚きの素敵な 楽器の家族 が、増えていましたから〜♪

とても素敵な時間を下さった皆さまに感謝しています。 有り難うございました。